2014年11月21日金曜日

BMW3シリーズ(2015年モデル)についての所感

  初めに断っておきますが、私はこのクルマ(F30・BMW3シリーズ)はかなり好きです。とりあえず鬱陶しい東京を離れて中部地方の山間部に居を構えるとしたら、地味で飾り気こそないクルマですけども、普段の足にはなかなか良さげなクルマではないかという気がします。ただし新車で買うとなると軽く500万円を超えますから、私のような貧乏人には「普段の足」とか「良さげ」なんて気楽な話じゃ済まないですし、WRX-S4やゴルフGTIなどもう少し安くて400万円ジャストぐらいの乗り出しでも、十分過ぎる性能の「普段の足」が買えます。

  それでもこのF30・3シリーズが持つ「さりげなさ」は特別なものがあります。自分でもよくわからないのですが、クルマに対する愛情がどこからか沸々と湧いくる「風情」があります。一般的に言われている「クルマが軽くて、前後重量バランスが取れている」ことには、それほど感心していませんし、むしろその設計ゆえに「荷重移動」をあまり感じさせないので、ふんわりと「気の抜けた」ような物足りないフィーリングにすら思えます。他のクルマよりもトラクションの変化によるスイング感が無く、よっぽどの傾斜路でも無い限りは絶えず65%くらいのトラクションで巡航していきます(そんな感じです)。トラクションとは本来は絶えず許容範囲内で変化し、95%くらいで発揮されるとアドレナリンが出る?感覚がするものですが、そんな運転の楽しみ(気持ち良さ)を「ごっそり奪う」というやや掟破りの乗り味とも言えます。

  しかし無意識の内に感じて、身体が反応してしまう連続的なトラクション変化は、運転手にとっては僅かながらのストレスにもなります。そしてBMWの愛好家がしばしば貶す一般的な「国産車」はさらにアクセルレスポンスが緩く設定されていたり、CVTによる応答の遅れが重なりそのストレスを増幅させる傾向が見られます。そしてオイル交換が億劫になっているエンジンならば回転数の上昇とアクセルのシンクロが不安定だったりするので、不快感・イライラにつながることもあります。そしてBMWに比べて車体剛性が著しく劣るハイルーフの廉価車(プチバン)などは、コーナー脱出速度が低くなりがちで、減速→加速の連続操作でアクセル&ブレーキそしてミッションが絶えずストレスを引き起こしがちです。

  国産の廉価モデルのそういった特性を、BMWユーザーが徹底的に嫌がるのは、とても的を得ていますし、そう言いたい気持ちもよくわかるのですが、この一連の動作をBMW車と同等以上にストレスフリーに出来てしまう国産車もどんどん増えてきているのも事実です。その一方で従来のBMW車にはサスの固さという別の面で国産車よりもストレスフルになる弱点が顕著にありました。そこでBMWが考えたのが、そういった「メンドクサイ部分」を徹底的に排除しようということで、その意図に溢れた設計になっているのが、F30・3シリーズの8AT装備のクルマです。つまりこのモデルは日本メーカー車を徹底的に研究した上で作られています。320iに設定されている6MTモデルを試してみれば、また違う側面が見られるかもしれませんが、スポーツカー好き(非日本車的要素が好き)を自称する人ならば、とりあえずこの8ATモデルには近づくべきではない気がします。

  3シリーズの8ATを体験していて自分でもこのフィールが好きなのか嫌いなのかよく分らないです。WRX-S4のCVTには少々イライラしましたし、トヨタプレミオのCVTに至ってはアクセルオンから欲しい出力に達するまでのタイムラグがストレスの許容範囲を超えてしまいますから、その点に関してはBMW8ATの優越性はよく理解できます。先述のようなネガティブな面を割り切って考えてしまい、経済性が高く変速ショックも少なめな点を評価して「ストレスのないミッション」という意味ならば、「BMW車購入の理由」として最も多く挙げられるのが8ATなのも納得します。結局のところこの「8AT的価値観」に服従するかどうかが、その人のBMW車への評価を大きく変えるものになると思います。

  「F30は歴代最高の3シリーズ」という判断はもちろん尊重されるべきですが、その判断自体はBMWというブランドの尊厳を傷つけるものと言えます。まあどう判断するにせよ、こういうクルマを作ってしまったBMWにプライドやオリジナリティがやや欠如していることが問題なのであって、ユーザーは別に悪くはありません。乗り出し500万円余りの320iセダンに、その金額に見合う価値があるとしたら、クルマの所作の隅々まで日本車的な「礼儀」が貫かれている点です。そしてこのクルマは本来のBMWの「エンジン屋」イメージからはほど遠く、「Sモード」であってもまだまだ緩い中間加速に気がついてしまうと、まず新車で買う事を渋りたくなります。むしろ400万円で買えるゴルフGTIのほうがそのイメージに適っています。

  こんなことを書くとファンの方に怒られちゃうかと思いますが、BMWディーラーは日本市場の現実を見て、ブランド・コンセプトの発信を変える必要がある気がします。これまでのような「ストイックなスポーツ性能」を無理矢理にイメージとして植え付けても、クルマの仕上がりとの乖離に「???」な印象を与えるだけで、良識のある自動車愛好家はどんどん離れていってしまうと思われます。BMWの誇るべきものは、ポルシェやスバルのような「ストイックさ」ではなく、トヨタや日産に追従できるだけの予想外に高い「学習能力」にあります。ポルシェやスバルよりも断然にクルマに対する考え方が柔軟で、それが結果的に販売規模を大きく上回る水準の好業績として現れています。

  最近ではEVモデルの販売でも奮闘していて「バイエルンの理性」といったイメージも発信しつつあるようですが、この3シリーズのガソリンモデルも同様にやはり「理性」が際立っています。輸入車ブランドの中では最もトヨタ的な「マジメさ」をクルマから感じます。そしてトヨタグループでもスバル車からはなかなか感じられないのが「マジメさ」であり「理性」です。今後の新展開のBMWにも大いに期待したいと思います。

  
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2014年10月10日金曜日

スバルとBMWが気づかせてくれたこと・・・クルマ文化論

  話は突拍子もないところから始まりますが、トヨタが日本のモータリーゼーションの復興を真剣に考えているとするなら、その結果「86」の販売を続けさらにスポーツカーのラインナップを増やすことは戦略としてあまり期待できないと思います。バブル期にはシルビアやRX7といったスポーツカーが脚光を浴びましたが、その販売規模は一般車を大きく凌ぐようなものではなく、当時の若者の欲望を満たす存在として祭り上げられるのはやや過大評価という気がします。今も昔もそうですが、とことんストイックにサーフィンやスキー・スノボをやり込む若者が一体どれくらいいたのでしょうか?多くはファッションとしてそれらに接近していた人が大多数だと思います。

  同じようにスポーツカーとストイックなまでに向き合ってきた人がどれくらいいるのでしょうか? むかしヤンチャしていたという行きつけのGSのオッサンの武勇伝を聞いていると、湾岸線で250km/hオーバーの超高速バトルなんて俄には信じ難い話がよく出てきます。32GT-Rってそんなに速かったのか? まあ事の真偽はどうでもいいことですが、結局のところスポーツ走行もサーフィンみたいなチャラいノリでへらへらと行われていただけで、結局はモテたいが最大の動機だったと思います。そんな不純な動機によってよく売れた当時の日本が世界最高のスポーツカーの発信地でロードスター、RX7、NSX、S2000、MR-S、インプレッサSTi、ランエボなど世界を驚嘆させるモデルを次々と作っていたのは事実です。

  トヨタは良質なスポーツカーを次々と作った過去の日本車の栄光を、後世にしっかり伝えるためにスバルと組んで「86」を作ったようですが、やはり本当に日本が世界に誇るべきオリジナルのクルマ文化というのは「ハチロク」ではなく「セルシオ」であって、スポーツカーよりもVIPカーなんじゃないかと思います。レクサスLSに不必要にプレミア価格を付けるのではなく、北米価格(約700万円)で売ることがクルマ人気の回復の特効薬になりうるでしょう。今やLSの価格はじわじわと上昇し、1000万円を大きく超えるグレードがほとんどになってしまいました。元々はセルシオの延長線上のクルマではありますが、そのキャラクターは大きく変わってしまいました。

  先日、神奈川県某所で20系セルシオにブレンボのキャリパーを4輪に仕込むという、奇抜な"Lセグスポーツセダン"を見かけました。せっかくの乗り心地が台無しでは?とは思いますが、しかし高品質時代のメルセデスをターゲットに作られていて、あらゆる基本性能に高い基準を入れたバブル期設計の"モンスターカー"ですから、その潜在能力を最大限に引き出そうとするチューナーの意図もわからなくないです。そしてこれこそが日本車の最大の魅力じゃないか!と・・・。かつてはトヨタだけじゃなく、日産シーマ、ホンダレジェンド、マツダセンティアと車種も揃ってました。急転直下のバブル崩壊でこれらのモデルは十分な成熟を見る事なく、国内市場向けの供給体制は急激にフェードアウトしていきました。最近では日本のお家芸であるハイブリッドを使った復活の動きは見られ、シーマに続きレジェンドも復活するようで期待しています、マツダもディーゼル使ってセンティアを甦らせてはいかがでしょうか?

  メーカーが日本車の魅力を本気で再発掘しようとするならば、レクサスの売上減を甘受した上でセルシオみたいなクルマを再設計・再発売することは、とても重要なことではないかと思います。セルシオとレクサスLSは設計上は同じラインに連なるクルマですが、日本市場においてVIPカーシーンの絶対王者セルシオがレクサスLSと名を変えた時こそが、トヨタが知らず知らずの内に日本のクルマ文化の最も大切な部分を葬った瞬間だったように思います。このサイズのトヨタブランド車は今でもクラウンマジェスタが残されていますが、世界で勝つために鍛え上げられたセルシオと、国内専用車クラウンを拡大しただけのマジェスタでは大きく意味合いが違います。

  「VIPカー」と聞くと、マナーの悪い若者がわがもの顔で乗っているというネガティブなイメージがあるかもしれません。自動車オーナーなんてのは大なり小なりわがままな存在であって、周囲に対して威圧的な運転をする輩は車種に関係なくたくさんいます。まあ誰でも容易に想像できますが、たまたまデカくて高級そうなクルマに乗っているからというだけで、「VIPカー」だけがけしからん!と目くじらを立てられやすい面は多分にあったようです。

  しかしですよ!1000万円超のLS、Sクラス、7シリーズ、A8、パナメーラ、クワトロポルテ、XJといった現行のLセグセダンにはなんだか"風情"とか"人情"ってものが感じられないんですよ。ちょっとオーナー様には失礼ですが、完全にディーラーにほめ殺しにされて買っちゃいました!って雰囲気が滲み出ています。今でも日本にはクルマに1000万円かけてもいいくらいの高所得者が100万人もいるようなので、好きなクルマを買えばいいと思うのですが、「好きなクルマ」として主体的に選択されていたように思うのがセルシオやレジェンドのような「VIPカー」であり、LSやSクラスというのは「社会的階級」とその生活水準から導き出されるライフスタイル全体の風景を損なわないために消極的に選択されている気がします。レクサス以外の日本車は論外!みたいな脅迫観念を吐露する金持ちを何人も見てきました・・・。

  セルシオやレジェンドならば地方都市の軒先に置かれていても「絵」になりますが、LSやSクラスは白金や麻布十番もしくは鎌倉や葉山といった洗練された住宅地の屋根付き駐車場からスロープを上がって出てこなくてはダメ!とすら思ってしまいます。そこではクルマが主体ではなく、洗練された住環境に置かれた1アイテムでしかないですから、LSがいくらいいクルマだったとしても、不必要な大径ホイールやオレンジに塗られたキャリパーは「下品」と蔑まれてしまいます。こんな窮屈な環境では本質的なクルマ文化の成熟にはつながらないはずです。逆にセルシオが持っていた最大の美徳とは、スバルやBMWのようなクルマ本位の価値観を伴っていながらも、メルセデスを仕留めるほどの抜群の基本性能も同時に持っていることにあったと思います。

  マツダの歴代ロードスター開発者はインタビューの度に複雑なコメントをします。北米ではユーザーの半数は女性であって、ロードスターはオシャレなお買い物車なのだと・・・。アウディが2000年代に確立したブランドイメージは今や勝手に独り歩きを始め、セレブ的生活に憧れる貧乏人相手の商売に色気を出して小型で廉価なラインナップがどんどん増えています。メルセデスもその手の市場に参入を始め、BMWもミニブランドを使ってそのニーズを上手く取込んでいます。1990年代までの武骨なBMWのイメージはすっかり影を潜め、新たに投入されているSUVの新型モデルを見てBMWファンはガッカリの方のため息をつきます。

  やっぱり「武骨な」BMWや日産。そして「オタクっぽい」スバル。それから「ヤンキーっぽい」VIPカーがあってこそのクルマ文化だったように思います。各方面から称賛を浴びている最近のマツダですが、これもなんだか非常に危ういものに感じられます。これで2017年頃にファンの期待にそぐわない"ゆる〜く"なった新型RX7が見事にずっこけたら目も当てられません。未確認情報ではマツダの企画者から600万円超の価格帯が予告されているようですから、かなり際どい立ち位置になるのは間違いなさそうです。アルファロメオやプジョーと争うように超絶ハンドリングなFF車を作っていたスタンスは捨てて、オシャレな街の風景になろうとしているマツダですが、世界販売も株価も思いのほか伸びなかったこの辺で足元を見つめ直した方がいいかもしれません。センティアはマジでどうですか?

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2014年9月23日火曜日

ドイツの「メリーゴーランド」がそんなに楽しいですか?

  ドイツメーカー車を愛好する人々のクルマ選びの基準とは? おそらく割合が高いと思われるのが、クルマそのものというよりもむしろブランドイメージで見ている人で、「メルセデスは格式、BMWはスポーティ、アウディはトレンディ」といったステレオタイプな印象に支配されている様子が、ユーザーレビューなどを読んでいると強く感じられます。そしてそこにドイツ車の一人歩きしてしまった誇張のイメージが追加されていて、まるで80年代の自動車評論を読んでいるかのような、古臭い言い回しで日本車との差異を表現しているケースが多いです。「ドイツ車はブレーキが違う!」と得意になって書いてる人もいますけど、BMW・メルセデスの現行モデルの制動力は、ホンダ、マツダ、スバルの上級グレードと比べたらお話にならない・・・というのが2010年代の常識です。ドイツメーカーでこの3社に匹敵するブレーキの実力があるのは、せいぜいポルシェのスポーツカー(911、ボクスター、ケイマン)くらいなものです。

  そんな細かいことはうだうだ言っていてもしかた無いので話を変えますが、日本車とドイツ車を比べて昔も今も決定的に違う!と言えるものに「メーカーの開発スタンス」があります。日本メーカーの実力を大いに感じることができるモデルは、「スポーツカー」「サルーン」「エコカー」「モノスペース」といった一定の目的を前提に企画されたクルマであることが多いです。話を単純にすると最高のスポーツタイヤそしてコンフォートタイヤを世界のメーカーから選ぶと、日本のタイヤメーカー(ブリジストン、横浜、ダンロップ、トーヨー)の圧倒的な独壇場になってしまうように、"テーマ"が決まっている製品では日本メーカーは圧倒的な強さを発揮するようです。

  その一方でドイツ各メーカーの魅力を端的に表現するならば、ブランドイメージを武器とした「オリジナリティ」溢れる企画力だと言えます。例えばBMWのラインナップを見てみると日本メーカーの基準において「サルーン」や「スポーツカー」に分類できるクルマはほとんどありません。日本市場で販売されるほぼ全てのモデルが、BMWの創造した「特別なジャンル」に属していて、「簡単に尺度が設定できない」「日本車では比較対象にはなりにくい」という意味で今でもベールを纏っています。そのほとんどは分析すると「サルーンにはうるさ過ぎる」し、「スポーツカーには重過ぎる」し、「モノスペース(1&2BOX)にしてはユーティリティーが低すぎる」という意味不明なものばかりです。しかしこれを有り難がるファンがたくさんいるのもまた事実です(別に否定はしませんが・・・)。

  従来はアウトバーンでの追い越し性能を重視した、「GTカー」「ホットハッチ」というジャンルが、走行環境の違いから日本メーカーにはとても真似出来ないものとしてドイツ車(欧州車)のアイデンティティとなっていました。しかし現在では自動車技術が飛躍的に高まったこともあり、生粋のサルーンとして開発されたレクサスの主軸モデルLS・GS・ISが欧州のGTカー以上の強靭で安定したシャシーを持ち、アウトバーンを250km/hで安全に走れる設計がとられています。これにより「GTカー」というドイツのセダンタイプがずっと凌ぎを削って争うことで標榜してきたスタイルは、もはや特別な競争力持たなくなってしまいました。ドイツを代表するGTカーであるBMW M5が現行モデルでは、フェラーリやランボルギーニに対抗する500psオーバーなハイスペックになってしまい自滅したという見方もできますが・・・。

  「ホットハッチ」に関してはトヨタ・ブレイドの廃止とマツダスピード・アクセラの生産休止以降は開発がほぼ止まっている日本メーカーに対して、VWゴルフGTIなどが今でも日本車にはない魅力として一定の存在感(アドバンテージ)を保っています。日本の道路でCセグに200ps以上は一般ユーザーにとってはやはりオーバースペックであり、納得できる燃費が求められるこのクラス(B、Cセグ)の日本車では、なかなか「ホットハッチ」ありきの設計へ舵を切るのが難しいようです。70〜400psといった大きな領域を同一ラインで担当出来るというVWのMQBは日本メーカーのものよりもはるかに高い応用力を持った工法といえるかもしれません。

  ゴルフ7は"GTI"や"R"を日本にもすぐに導入して「ホットハッチ」の伝統をなんとか守っています。しかし今年発売された話題のメルセデスCクラスはドイツ伝統の「GTカー」路線をあっさりと放棄して、日本の国内向けセダンをお手本にしたような「サルーン」への転生を意図しているようです。日本仕様として真っ先に導入した年内発売のグレードは全て直4ターボで、重低音を車内にまで響かせる「ドイツGTカー」のイメージをこのクルマに求めるならばAMG仕様を待つしかなさそうです。直4でも高速の合流で悲鳴を挙げることはないくらいまで車重を下げてきているところは評価できますが、RFTを履いているセダンが軒並み最新のBセグ(コンパクトカー)に乗り心地で負けてしまうという潮流もあり、メルセデスブランドとはいえ500万円以上の高級サルーンとしての価値はないように思います(あくまで貧乏人の意見です)。

  「スポーツカー」でも「サルーン」でもない、そして「GTカー」でもないドイツメーカー車が、最近では日本の道路を我がもの顏で走ってます。見かけると「乗ってる人はとりあえずクルマには興味がない人なんだな」と思ってしまいます。VWゴルフ(GTI・Rを除く)、BMW3シリーズ(M3、HVを除く)、メルセデスAクラス(AMGを除く)が日本で売れ行き好調な3台だそうですが・・・極論・暴論は承知の上で言うと、この3台にはどうしてもプリウスやカローラHVでは置き換えられない「何か」を感じることができません。静粛性や乗り心地だけでなく、最近ではトヨタTHS-Ⅱのレスポンスもかなり改善されてきたので、BMWの8ATはともかく、少なくともVWやメルセデスの簡易DCTよりは上質なフィーリングが味わえます。個人差はもちろんありますが・・・。

  この3台はブランドの「雰囲気」だけでトヨタの一般モデルよりも輝いて見えますけど、クルマにこだわる人から見ればもっとも買いたくない3台ですし、自分とは乗り方の違う実家のお袋さんなどにも絶対に勧めたくないクルマです。あえて買う理由を考えるとしたら、「とりあえず輸入車に乗ってみたい!」という人にはゴルフ、「BMWに乗ってみたい!」なら3シリーズ、「メルセデスに乗ってみたい!」ならAクラスがお手頃なのかもしれません。しかしこの3台に乗っていても、輸入車・BMW・メルセデスの"本物ユーザー"からはバカにされるのがオチですが・・・。そもそもBMWもメルセデスも年収30万米ドルを軽くクリアする顧客へ向けて"本物"が提供されるハイクラスのブランドです。そんな「貴族文化」的な乗り物のブランドイメージを通して、気分だけ少し味あわせてくれるモデルがゴルフ・3シリーズ・Aクラスです。やや失礼な表現かもしれないですが、白馬や馬車に乗った気にさせてくれる「メリーゴーランド」みたいなものだと言えます。

  「スポーツカー」「サルーン」「GTカー」「ホットハッチ」「モノスペース」「エコカー」そして「メリーゴーランド」。日本で売られているクルマはおそらくこの7種類のどこかに分類されます。日本車の中にもアクセラやインプレッサのような「メリーゴーランド」に分類されてしまうクルマもいて、それが意外に人気で売れてたりするので、結局のところ日本人はやはり「見栄っ張り」な人が多いようです。旧型の絶版モデルではありますがトヨタ・セルシオは「サルーン」としての性能は折り紙付きですから、この手のクルマに乗ってるヤンキーを、アクセラのような「メリーゴーランド」に乗っている人が"嗤う"のはちょっと筋違いじゃないか?という気がします。アクセラのクルマとしての正当性なんて、突き詰めればドイツの「メリーゴーランド」よりもいくらか安い!ってくらいなものですから・・・。マツダさん!アクセラもTURANZA(非RTF)を履こうよ!



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↓スバルから実力十分のGTカーが出てきました。もはやラリーで勝つための(わけわかんない設計の)クルマじゃないです。

  

  

  

2014年7月9日水曜日

ヴェゼルユーザーとアクセラユーザーはなぜモメる?

  メルセデスCLAのオーナーがやたらと攻撃的で「怖ぇ〜」みたいなことを前回書いたのですが、実はもっと怖いのがホンダとマツダのファンじゃないかという気がします。マツダ車を愛用するようになってから、その素晴らしさをブログに綴るようになったのですが、しばしば「痛いマツダ好き」の例として、ブログ記事が掲示板に晒されることがありました。リンクを辿ってその掲示板を見てみると、そのほとんどが「ホンダ」と「マツダ」の醜い貶し合いだったりで、なんでこの人々はこんなに欲求不満なんだ?と不思議に思うほど、直線的(短絡的)にお互いに攻撃し合ってます。

  とりあえずこんな「貶し合い」を読んだあとで、両メーカーの看板車種である「アクセラ」と「ヴェゼル」を買いたいとは思わないかもしれません。アクセラには「中国製のブレーキキャリパーが使われている」とか鬼の首を獲ったように書かれていますが、実際のテストではこの中国製ブレーキにBMWもスバルも全く歯が立たないわけですから、とりあえず性能面ではまったく問題ない気がしますが・・・。中国製エンジンが使われているトヨタの高級ミニバンに不具合が多いなんて話は特に聞いたことないですし、むしろ付き合いが長くて「なあなあ」な関係になっている国内大手部品メーカーに不具合が多く発生しているくらいです。マツダが国内大手の東海ゴムと裁判というニュースがありました。このメーカーは生産拠点がすべて日本にあって技術水準も高そうですが、品質基準でマツダが激怒したようです。

  「アクセラ」も「ヴェゼル」もマツダとホンダの「決意」が滲んでいて、これ以上高価なクルマはもう売れないだろうというギリギリの線を狙って作られています。両ブランドともに「アテンザ」「アコード」といった上級セダンがあり、さらにホンダは「レジェンド」を日本に再投入する見通しではあるのですが、そんなことは一切お構いなしな姿勢が見られます。どうやら「ヴェゼル」と「アコード・レジェンド」はクルマの方向性が完全に分かれていてユーザー層も別々になるように想定されているようです。そもそもクラス最強レベルの安全性を誇るアコードをわざわざ好んで買うユーザーは、安全性に疑問が残る小型SUVにはおそらく見向きもしないでしょう。

  ホンダの中でおそらく「大型車」ユーザーと「小型車」ユーザーが完全に分離されていて、それぞれが好むポイントを重点的に強化しています。アコードだったら、衝突安全性・制動力・高級感に重きが置かれていて、ヴェゼルはオシャレ・経済性・安っぽく見えないといった点がポイントになっています。マツダのアテンザとアクセラの間には、ホンダほどには大きな垣根は無さそうに見えますが、おそらく3代目アテンザを購入したユーザーのほぼ全員がアクセラには全く興味なしなんじゃないかと思います。アテンザに魅せられる感覚とアクセラが良いと思う感覚は実際のところ全く別ものです。

  アコードとアテンザのユーザーが言い争う掲示板はあまり見た事がないのですが、ヴェゼルとアクセラのユーザーはなぜここまでバトルし続けるのか? これはあくまで私の考えですが、アコードやアテンザのユーザーは自分のクルマが「一番安い!」と思っていて、その一方でヴェゼルやアクセラのユーザーは自分のクルマが「一番高級で高性能!」だと感じているからではないかと思われます。アコードやアテンザのユーザーにとっては「クルマ」とは自分の愛車がほぼ最底辺で、それよりも高価なセダン・スポーツカーだけがその範疇に入ると考えています。つまりメルセデスAMGやBMWアルピナなど上には上がいくらでもいるから、たとえ自分のクルマがE250や320iよりも良いクルマだと十分に理解していても、そんなことぐらいで粋がっていても仕方がないと思うのです。

  正直言って、街で見かける9割以上の「クルマもどき」には全くと言っていいほど目がいきません。後ろを走っているクルマが「ヴィッツ」なのか「オーリス」なのか「ウィッシュ」なのか「エスティマ」なのかなんて全くどうでもいい話です。そのメーカーのクルマは現行モデルではクラウン・マークX・カムリ・レクサスLS・レクサスGS・レクサスISの6車種しか認識しません。そりゃオマエだけだろ!と言われそうですが、他の中・大型セダンユーザーもおそらく同じ感覚だと思いますよ。

  まだ学生の頃にカローラランクスというクルマに乗っていたのですが、その頃は逆にクラウンとマークXの違いが分らなかったですし、アリストやインスパイアがどこのメーカーのクルマなのかすら怪しかったです。どのクルマに乗ってるかで目線はやっぱり大きく変わってくるものだなと思います。1090kgの車体に190psもあるとそこそこ速いので、若気の至りというのもありましたが、しばしば「オレ様」的な走りをしていたかもしれません。しかし今のクルマに乗り換えてみると、もはや速さなんて1つの尺度でしかないんだな・・・とクルマの奥行きの深さを思い知りました。「アクセラ」と「ヴェゼル」ユーザーの愚かな罵り合いを見ていると昔のアホな自分を見るようでちょっと恥ずかしい気がします。

  マツダとホンダの話に戻ると、現行のアテンザとアコードはお互いに全く別の方向性を模索しているので、「優劣」といった概念があまり浮かびにくいこともあってあまり対立関係にはならないようですが、アクセラとヴェゼルはタイプが違うにも関わらず、デザインやら内装やらで「ガチンコ」でお互いに目障りと思ってしまうようです。結局どちらも言われているほど「個性的」ではなく、むしろ「最大公約数的」なパッケージングに陥っているという証明なのかもしれません。まあ今後はもっと仲良くしてもらいたいものです。


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どちらも良いクルマだと思いますが、一部ユーザーが品位を落としていますね。
 

2014年7月2日水曜日

失礼! メルセデスCLA をダサいと思ってしまう理由。

  基本的にどんなクルマも良い所があって「好き」という立場なのですが、しばしばコイツだけは許せない!困ったクルマがあります。自分で勝手に毛嫌いしといて「困った」というのもなんですが、嫌う理由の99%は「完全にユーザーをナメてる!」と感じてしまうパッケージにありまして、そのクルマに乗ってる人には失礼ですが、「バカじゃん!」っていう軽い軽蔑の念を持ってます。そしてその手のクルマのユーザーってのは、やたらと レビューで訳分かんないことを言ってたりするわけです。「日本車とは安定感が大違い!」とか言われても、否定も肯定もできないですよ。

  本当に偏見で申し訳ないのですが、「VWゴルフ」「VWポロ」「メルセデスA」「メルセデスCLA」「BMW1」「BMW3」辺りのオーナー・レビューを見ていると、面白すぎて結構暇つぶしになります。これと同じようなものが、レクサスが日本に上陸して5年くらいまでやたらと盛り上がっていた、レクサスの掲示板「レクサスマスト」です。ここはいわゆる「勘違いユーザー」の溜まり場になっていて、今改めて読むとこちらが顔を真っ赤にしちゃいそうなマヌケな自慢話がわんさか載ってます。まあレクサスのサービスがこれまで日本には無かったような類いのものだったので、有頂天になっちゃうオーナーの気持ちも分らないでもないですが。

  それでもそんなレクサスのようなサービスが注目されるのも最初だけで、いまではもうすっかり飽きられていて、ディーラーでケーキが出てくる!と未だに喜んでいる人が「ピュア」で可愛らしく思えてくるくらいです。それでも多くの人がレクサスディーラーからさらに高いグレードのクルマを勧められて、うっとおしいなと感じているようですし、そもそもレクサス車を所有するのは、当たり前のことですがよっぽどのお金持ちでないと結構しんどかったりします。しかも最初の頃は新車で購入する客ばかりが乗っていたわけですが、最近では中古車が大量に出回ってますから、見るからに怪しげな風貌の若者(DQN)が、セルシオに似ていた時代のLSなんかを好んで乗ってたりします。レクサスもその対策として、一目で別のクルマと分るグリル変更を施しているわけですが、これで買い換えを余儀なくされてしまった初期形オーナーって結構多いんじゃないかと思います。

  700万円近くしたレクサスGS430がたった5年でまさかの二束三文・・・ちなみに中古車なら150万円くらいで買えます。まったく予期せぬリセールの暴落と、それに追い打ちをかけるようなデザイン変更を繰り返すレクサスの方針に怒りを感じ、二代目GSへの乗り換えなんかするか!と絶縁宣言をして、ライバルのドイツブランドに目を向けると、信じられないくらいに安いメルセデスCLAという新型モデルが・・・そして迷わず購入! そんな感じのオーナーがメルセデスCLAには多いのではないかと想像してます。去年初めて輸入車のシェアが10%を超えたらしいですが、レクサスの乗り換えをメルセデスとVWが上手く「山分け」していったのではないか?という気がします。

  そして案の定というか、日本車が大嫌いなCLAオーナー様がこんどはメルセデスの「面汚し」を始めているんですかね? とにかくCLAのレビューが面白過ぎてお腹痛いです・・・。まずクルマの良さを見つける目聡さがハンパないです!「ランフラットタイヤだけど、日本車よりも断然に静か」とか言ってくれています。CLAのロードノイズに満足できるならば、もう日本で売られているクルマなら何でもOKじゃないですか? 「日本車」よりも断然に静かと錯覚してしまうくらいに「メルセデスのオーラ」ってのはユーザーを飲み込んでしまうんですね・・・。

  レクサス、VW、マツダ、スバルが、ユーザーに散々に文句いわれ続けて、必死に世界トップレベルの「静音」と「シート」を作り上げていたりするんですが、メルセデスクラスになると、スズキワゴンRと共通の安価な部品をたくさん使ってても「最高!」と言ってくれる・・・これぞ本当の「ブランド力」なのかもしれません。もはやスバルとメルセデス(の廉価グレード)なんて同じ土俵では比べてはいけないレベルです。なんだか端でみていると、「任天堂とD.N.A」を比較しているような噛み合わせの悪さを感じます。ゲームにウルサイユーザーに叩かれ続ける任天堂と、無知なスマホユーザーから搾取を続けるD.N.Aみたいに両者がおかれている環境は違いますね。要するにどういうユーザーを集めるかによって、商品も変わってきますし、ユーザーのレビューも180度違うものになってしまうということのようです。

  別にメルセデスが悪いとかメルセデスユーザーがオカシイとか言うつもりはあまりないのですが・・・。まあD.N.Aのゲームのレビューなんて見た事ないですけど、CLAのレビューには「スマホでゲームやってる時代のユーザー」という印象がチラついてしまうんですよね。なんか思いっきりバカにしてて申し訳ないのですが、クルマ業界全体がD.N.Aになってしまうのは嫌なので、トヨタもVWもスバルもマツダも頑張れ!とは思います。

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2014年6月28日土曜日

日本車がバカにされても、日本代表が負けても・・・やっぱり悔しい。

  日本代表が負けると、必ずと言っていいほどメディアに登場するのがセルジオ越後という「ご意見番」とか呼ばれているオッサン。まあこの人が今回何を言ったかなんて詳しくは知らないですけど、このオッサンの発言の根底には母国?ブラジルへの限りない愛国心が満ちあふれているのを誰もが感じていますよね。つまりこのオッサンが持っている日本に対しての愛情なんてブラジルに対するものに比べたら「無い」に等しいレベルだから、日本人サッカーファンの神経を逆なでするような「侮辱的」発言を平気で繰り返しているわけです。

  例えば日本人のサッカーファンが、お隣の韓国が負けた試合を評したコメントなどをみてると、それこそ「ちゃんとサッカーやれ!」とか「格闘技はやめろ!」とか韓国人が見たら「逆上」しそうなことを好き勝手言ってますよね。セルジオ氏のコメントなんてまさにこれと同レベルなんじゃないの?と感じるのですが、ビックリすることに「セルジオ氏が正しい!」と真顔で言ってる日本人(?)が結構いるみたいなんです。日本代表が負けて、それをダシにセルジオ氏は日本をバカにしたいだけで「遊び半分」にコメントを発しているのに・・・それを受け取って「同意!」なんてどういう神経してるんだろう。日本のサッカー好きが韓国サッカーをバカにしつつ発した言葉に「同意!」とか言ってる韓国人がいたらただただ驚くと思うのですが・・・。

  突然サッカーからクルマに話が変わって恐縮ですが、とある評論家が日本車を完全にバカにした口調で批評しているのを見かけたら、その時は「同意!」というべきでしょうか。それとも「激しく反発」だか「憤り」を感じるべきでしょうか。 「そのクルマの車種による」なんて悠長な意見もあるかもしれませんが、「トヨタや日産にはとても無理」みたいなこと言われたらこれはもはや「批評」ではなくて「偏見」じゃないか?って気になります。これまで世界中の自動車メーカーに技術を提供し、フェラーリ、マセラティ、BMW、アウディといった名だたるブランドでデザイナーとして活躍する人材を輩出してきた日本の自動車産業が生み出しクルマが「ダメ」だったら、他のどの国のクルマはそれ以下の「ダメダメ」だらけなんだろうな!ってことになりませんか?

  自動車評論の世界では、まるで日本国籍を捨てているのか?と思われるような激しい口調で日本車を完全否定する"セルジオ越後"みたいな人がたくさん居るんですよね。特定の車種というわけでなく、「日本メーカーが作っているだけで論外」くらいのニュアンスの人すらいます。まあプロのお仕事なんで私ごときが口出しするのも筋違いではあるんですが、ノートやカローラが罵倒され、プジョー208やフィアットパンダが絶賛されている「間違いだらけのクルマ選び」などを読むとやはり「違和感」を通り越して「憤り」を感じてしまいます。こういう本や評論を読んで増長した素人は、「日本人には高級車は作れない!」とか「日本車がデザインで輸入車を超えるのは無理!」とか平気で言い出すわけです・・・。

  アウディのイメージを確立したあの「A6」も、マセラティ史上最高のデザインと言われる「クワトロポルテ」も、BMWが誇る名車あの「5シリーズ(E39)」も全て日本人がデザインしているというのに。そんなことを知ってか知らずか・・・それにしてもなんと「自虐的」なアイデンティティなんだろう!と思います。あくまで一般論ですが英国の評論家もイタリアの評論家も自国の自動車産業には最大限の敬意を払っているのがよくわかります。彼らは「最悪の性能のクルマ」の例にはフランス車を挙げますし、「最悪のデザインのクルマ」の例にはドイツ車を挙げるのが一般的です。アメリカ人のライターもまた同様で「最高に退屈なセダン」の例を挙げる時には大抵は「トヨタ・カムリ」を使いやがります!!!例え性能面でカムリに適わないと分っていてもシボレー・マリブやフォード・フュージョンを挙げることはほぼありません。

  余計なお世話かもしれませんが、そんなに輸入車が好きならば、日本のジャーナリストもこれからはこうした「国際ルール」に倣って、カッコ良く評論をしたらどうかと思います。とりあえず多くの同意が得られるであろう例として、「デザインが最低のクルマ」にはE90の3シリーズを、「最も退屈なクルマ」にはメルセデスの現行Aクラスを強くオススメしたいですが・・・(オーナーさんごめんなさい!)。彼らの脳内では「3シリーズとAクラスはもはや日本車」だからディスられるとマジでムカつく!とかいう展開になっちゃうのかもしれませんが・・・。


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2014年6月26日木曜日

「ミニバンと軽自動車ばかりの日本は異常!」(とか言ってるバカ・・・)

  某有名なスバルの販売店の社長が、ちょっと前に自身のブログで「最近のトラックは高速道路の追い越し車線を平気で塞ぐから迷惑だ」なんて書いてました。日本中のスバリストの崇拝を一身に受ける影響力のある社長さんにしては、やや軽卒な言葉だったんじゃないかという気がします。東京と関西の間の400~500kmを5時間程度で走破するわけですから、先を急ぎたくなる気持ちも分りますし、当然にイライラもするでしょう。しかし残念ながらこういう意見は「自動車好き」という狭いコミュニティでしか受け入れられなくなってきて無くなってきています。

  職業ドライバーではない一般の自動車ユーザーなんてのは、世間一般でみれば「喫煙者」みたいなものです。喫煙者が分煙していない飲食店で、となりに居合わせた人に混雑を理由に喫煙を自重するよう注意されたら、イラっとするでしょうが、そのことをブログで書いたところで、世間からは「そりゃ当たり前だろ!」と叩かれるのがオチです。この社長の言い分もまた喫煙者のそれと大して変わらないところに位置しています。高速道路というインフラは日本の物流を支えるトラックのために作られているのであって、マイカー所有者が気持ちよく走るためのものではない!という当たり前のことを、自動車好きはしばしば忘れがちです。そもそも気がついていない人すらいそうです。そして「自動車」を生業としているこの社長ですらも、そのことを理解していないかのような言動に走った事が、そもそも大きな問題だと思うのです。

  クルマなんて興味もない一般の人からみれば、この社長の言葉は単なる「驕り高ぶり」にしか感じないです。しかし「自動車好き」という頭のオカシイ連中は、この言葉を真に受けて「スバルを販売している◯◯社長が言っているのだから、トラックのマナーが悪いのは明白だ!」と勢いづいて、高速で前に立ちふさがったトラックが所属する運送会社に苦情を入れたりする人が後を絶たなかったりします・・・。なぜ「クルマ好き」と「一般の人々」の間にこれほどの温度差があるのか? 一概に批判は出来ませんが、一番の根本原因は「クルマ好き」が勝手に道路上のルールブック(権威)になっているからだと思います。「自分は周囲の人よりもクルマに対して深い知識を持っている!」という思い込みが増長して、道路上で起こる自分にとって不愉快なことを全て不法行為と見做してしまう傾向があるからです。

  「クルマ好き」というのは、おそらく統計を採ったらわかるでしょうが、一般の人よりも知能レベルが劣る傾向にあります。「勝手なこと言うな!」という反論もあるかもしれませんが、某自動車SNSに寄せられる投稿の数々を見ていれば、彼らがいかに本を読まないクズ人間かがすぐに分りますし、某巨大掲示板の自動車スレッドは「集合知」などでは決してなく「集合愚」に堕ちています。クルマの知識を深める情報などほとんどなく、閲覧したあとの率直な感想は、「イタいヤツってたくさんいるんだな・・・」ってなものです。特に「レク◯ス」「B◯W」「メル◯デス」関連のスレッドに集う人々のカスさは異常です。「人の振り見て我が振り直せ」というならば見る価値はあるかもしれませんが、バカ過ぎて頭おかしくなっちゃいますよ・・・変な中毒性もありますし、まあ時間の無駄です。

  「ミニバンと軽自動車ばかりの日本は異常!」とか本気で正論だと思っている人がわんさかいます。交通機関の有用性を考えたら、ミニバンを選ぶ人のほうがよっぽどスポーツカーやハッチバック、セダンに乗っている人よりも賢明な選択をしていることは自明です。乗車定員5人以下のクルマなんて社会負荷が高い自己満足に過ぎません。「クルマ好き」は横を走っているミニバンや軽自動車に対して軽蔑の念を持つかもしれませんが、それと同時に3列シート(ミニバン)のクルマに乗る人から、「そんなチンケなクルマで粋がってんじゃねえ!」と思われているわけです。ミニバンや軽自動車の割合が高い日本は、世界の最先端を行っているのです。そして欧州車にも軽自動車並みの64ps程度のクルマなんかいくらでもありますし、ミニバンの人気も年々高まっています。

  スポーツカーやハッチバック、セダンを楽しむ人は、世間一般からみれば「オタク」みたいなものです。屋根裏部屋で鉄道模型を楽しむ趣味と大して変わりません。ですから人目を避けて、早朝や深夜にこっそりと楽しむのが正しいですし、仕事中のトラックが通る新東名や東北道だったり、一般のクルマが溢れる時間帯に堂々と繰り出して周りに文句を言うなんて愚かなことは絶対にしてはいけないと思います・・・。


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2014年6月23日月曜日

スカイラインに載ったとたんにフルボッコにされるメルセデス2Lターボ・・・

  「カサカサしたエンジン音が不快」「トルクがフラットでつまらない!」「信じられないくらいにウルサイ!」などなど、スカイライン200GT-tという新たに追加されたターボモデルへの評価は良:悪=2:8くらいの評価に落ち着いています。どうやら直4向けに設計されていないスカイラインのシャシーが原因で、余計にウルサくなっているようで、やはり日産のエンジニアが大反対したという噂を裏付けるかのようにシャシーとエンジンの相性は最悪みたいです。

  それにしても節操がないなと思うのが、オッサンばっかりを集めたDriver誌の「団体芸」の評論家陣。まるで「みんなでディスれば正論!」みたいなノリで好き勝手言っているわけですが、もうみんないい年したオッサンばっかりなんですよね。いまさら2Lターボの古い設計のセダンに乗ったところで「何も感じられないんじゃないの?」と勘ぐってしまいたくなります。普段からポルシェやランボルギーニを試したり、愛車にしていたりする「有閑貴族」の評論家からみれば、スカイラインもプリウスも「重い&かったるい」ことには変わりないのでは?

  新型スカイラインHVが出たときに、「世界最高水準の性能を持つセダン」を"体よく"批判するのに使われた、「ツッコミ・ポイント」がステア=バイ=ワイアでした。単なる違和感を「熟成不足」と言い換えたりして、読者の多くを占める旧型スカイラインファンに必死で迎合しようとしている”努力”を評価するべきなのかもしれませんが、中には「話題作りの為に投入された新システム」と扱き下ろすものもありました。全般的な傾向としてHV化することで車体重量増が回避できず、「見た目はセダン、走りはミニバン」といったアイディア不足な高級セダンが増えていく中で、「スポーティ」を失わないための切り札として日産エンジニアの期待を背負って投入されたシステムを「なぜ理解しようとしないのか?」と不思議でしょうがありませんでした。

  前回、彼らは「団体芸」でスカイラインHVをステアリングシステムを槍玉に上げてましたが、直4ターボという軽量なユニットに変わり電動油圧パワステに戻してみると、今度は「エルグラ用のシステムではハンドリングがスロー過ぎてダメダメだ!」という意見に変わる訳です。あ〜〜面倒くさいヤツらだな〜!要するに日産がやる事成す事がみんな嫌いなんだろ!スカイラインを名乗る以上はポルシェやランボルギーニを追従できる一流のスポーツ性がなきゃ認めない!とか思ってそうですね。かつてのスカイラインGT-Rのストイックさを求めるならば「R35GT-R」に対して批評していればいいんじゃないですか?

  日産が新型スカイラインを発売する時に「40歳代の外資系管理職」というなかなか細かい設定「顧客モデル」を設定していましたが、実際にV35以降のスカイラインはもはや「有閑貴族」や「オールドファン」を満足させる為のクルマではなく、それとはまた別の意味合いを持つクルマになっています。まだ若い実業家の方が言ってましたが、BMWやアウディ、レクサスが定番の社長仲間で、スカイラインに乗っている社長は「一目置かれる」存在なのだそうです。いまではスカイラインは新時代の「ビジネスGTサルーン」としての評価を築いている「一面」もあるわけで、そのリーズナブルな価格設定が社長の人柄を現す「クルマ」でもあるようです。

  評論家やクルマ好きが寄って集って新型スカイラインをボロクソに言おうが、性能は間違いなく世界最高水準ですし、日産そもそもが「クルマバカ」の為に作ったわけではない!と割り切っているわけですから、開発者にはもう何を言っても響かないでしょうし、相手にもされないでしょう。そんな日産の硬直した姿勢に対して、バカみたいに粋り立つ「有閑貴族」が無節操な記事を書いてネガティブキャンペーンを張ったところで、若い世代には「アホじゃないの?」くらいに感じてしまうのも無理ないです。新型スカイラインへのまともな”批判”というものがあるなら、

 「200GT-t」価格が高すぎる。似たようなエンジンを積むメルセデスCLA250との整合性が取れないから致し方ない。自社で開発して安くする努力を怠っている。
 「350GT」車重があってかつ高出力なので、ボディ・タイヤ・ブレーキの消耗が心配。

くらいが妥当なところじゃないですかね・・・。



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2014年6月21日土曜日

クルマとサッカーの「欧州コンプ」

  W杯で日本代表がいまいち芳しい結果が出ていないせいで、日本中がガッカリしているようですね。初戦も2戦目も見ていたのですが、今のところ前回の南アフリカ大会よりも戦術的には堂々と戦っている印象ですし、最後のところで相手を上回れずなかなか勝てないですが、2大会連続で初戦に飛び出した本田選手の先制ゴールを見比べても前回よりも「成長」している部分もあるのかなという気がします。

  それにしても結果を受けての日本のサッカーファンの「欧州コンプ」ぶりには呆れるばかりです。前回も「掌返し」と言われるような愚かな「群衆行動」に取込まれて「世間知らず」な自分を痛いほどに感じたであろう日本のサッカー好きの皆さんが再び暴走しております。サッカーゲームのやり過ぎなのかわかりませんが、英国プレミアリーグ選抜チームとJリーグ選抜チームが戦えば5-0とかで日本が「絶対」に負けるとか思ってそうな雰囲気をプンプンさせて、「これが日本と世界の差だ!」とドヤ顔で・・・。なんだかアホな自動車評論家が言ってそうなことが、日本戦が終わると飛び交ってますね。こんなこと言ったら失礼ですが、サッカーにしろクルマにしろ「欧州コンプ」の人って典型的に「物事を考える力が無い」タイプだと思うんですよね。

  日本が結果的に勝てなかったから「自分の思っていたことは正しい!」と感情だけで突っ走って発言してしまっている人々がなんと多いことか・・・まるで理研とかいう組織の某研究者みたいですね。確かにチーム間には戦力差はあるでしょうが、それに応じた戦術があるからサッカー観戦は面白いのではないですかね?今回の日本代表が「彼我」の戦力差を見誤っていてるという指摘ならば理解できなくはないですけど。

  しかし「普段から欧州サッカーを見てる人なら最初から結果は解り切ってる!」なんて言っている人を見かけると、「日本車がドイツ車に劣っているなんて最初から解りきってる!」と愚かな発言が口癖になっている輸入車好きの方々がどうしてもオーバーラップしてしまいます。スペインやイングランドが連敗して姿を消すというのも解り切っていたのか?と訊いてみたいものです。

  そういうコメントをする人に限って、まともに試合なんて見てないんじゃないかと思うんですよ。コートジボアールが陣形を変えて立て続けに2得点を奪い逆転した戦術は、それゃ見事なものでしたよ。攻撃の選手を4人から5人に増やし、日本がマークの確認が十分でない内に電光石火で2点をもぎ取ったわけですから、あんなのされたらどんな優秀なチームであっても防ぐのは難しかったんじゃないですか? けれどもそんな指摘をしている人は、ネットでざっと見る限りでは素人からも評論家からも出てきていないので不思議だなと思いました。

  ギリシア戦にしても日本のベストプレーヤーは内田選手だという声が圧倒的みたいですが、「ベスト」というのであれば、この試合で日本を最終的に救ったのは間違いなくGKの川島選手です。ギリシャのゲガス選手のシュートは「さすがかつて欧州を制したストライカー」というくらいに上手かったですがこれを見事に止めましたし、もし1点取られて負けたら3戦目を待たずに「日本はゲームオーバー」という重圧の中で見事に0点に抑えました。

  この試合の川島選手がスペインのゴールを守ったらオランダに勝っていたかもしれません。それくらいの凄みがあって見応え十分だったのですが、そういう点に気がつくのが「普段から欧州サッカーを見ている人」ってものじゃないでしょうか?欧州のTV解説を務める有名選手が「つまらない試合」と扱き下ろしたそうですが、そういう権威ある人の尻馬に乗っかって「つまんね〜試合!」(実際にそう感じたのでしょうが)と連呼しているあたりもなんだか、評論家の煽動に乗って「日本車なんて最低」と思い込んでいるクルマ好きの「欧州コンプ」にそっくりですよね。

  なぜ「日本代表はつまらない!」とか「日本車はつまらない!」と発言する前に、自分の感受性が「貧しすぎる」ということに気がつかないのでしょうか? 年収数億円の成金がスター気どりでプロレスじみたことをやる欧州サッカーには熱狂して、来年もサッカー選手でいられるかどうか分らない若者が青春を賭ける日本の「J2」をつまらないと結論付ける「一義的な価値観」を否定こそはしませんけども、それが「絶対」「常識」みたいに考えているバカ丸出しな日本人が多すぎるんじゃないでしょうか?

  私自身もこれまで軽自動車やミニバンを「つまらない」と感じて切り捨てていた自分の視野の狭さに、今回のW杯で改めて気がつきました。「見栄を張る」とか「クルマを語る」とか趣味として大いに楽しめばよいのですが、やはり時には自分自身の「暴走」している部分を振り返って反省するのも大切なことだなと思います。


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 ↓サッカーとクルマの「欧州コンプ」代表のお二人・・・
 

  

  

  

2014年6月19日木曜日

「僕のA250はドイツ製だもんね!」でいいのか?

  輸入車オーナー様の中には、愛車への深い造詣を語るブログを運営されている方も多く、定期的に拝見させて頂き輸入車の着眼点などを学ばせてもらったりしています。よ〜く読んでいると独自の切り口で書いている人もいれば、評論家や雑誌の受け売りっぽい知識で塗固めている人もいて、ちょっと偉そうなものいいですが、そこには決定的とも大きな差があるような気がします。

  全てが全て当てはまるわけではないのですが、独自の切り口の人はクルマの乗り換えが少なく、愛車はもちろん試乗した1台のクルマをしっかりと掘り下げて考えていて、慎重にクルマを吟味する姿勢が印象的です。さらに価格をフェアに認識する能力に長けていて、興味をそそるポイントをしっかりと分析し、安く買えるクルマへのリスペクトが十分に伝わってきます。輸入車オーナーがほとんどこういう人ばかりだったら・・・それはそれでつまらないかもしれないですが。

  自分を十分に投影できる愛車を輸入ブランドから見つけ、さらに明晰な頭脳と豊富な経験・知識そして分別のある判断力で、興味の赴くままにクルマを語る・・・。もう逆立ちしても勝てないな、完敗です!(勝ち負けではないけど)と唸らされてしまう、「人間性豊かな輸入車ファン」というのは眩しすぎます。ポルシェだかアルピナだかに乗ってブログを書くなんてのは、とっても華のあることだと思います。

  しかし実際の輸入車ブロガーの多くは、何と言うか・・・偏見に満ちているのかなという気がします。とあるメルセデスとBMWばかりを乗り換え続けているブロガー(実在します)は、この両ブランドの試乗レビューが記事のほとんどなのですが、1年ちょっと前には珍しいことにマツダ・アテンザのレビューが載りました。ちょっと前までメルセデスのデェーゼル(Eクラス・ブルーテック)に乗っていたこともあり、日本車から発売されたディーゼル車に興味振々だったようです。

  しかし内容な・・・アテンザXDオーナー様なら読まない方が身のためといった感じのものでした。まあブログの内容なんて本来独善的なものなので、その点に関してはなにも文句を言う筋合いはなく、私も自分のブログで取り上げて糾弾するなんてことはしませんでした。もちろん内容に納得する部分も多くありましたし、なかなか上品な書きっぷりで一目置いていたブロガーさんなのでマツダがちょっとディスられたくらいで、「テメーふざけんな!」なんて言語道断なコメントする気はさらさら起きなかったです。

  このブロガーさんの素晴らしい点は、メルセデスやBMWに関しては一生懸命に情報を集めて各モデルの仕様についても細かい分析をしているところです。BMWのゴムパッキンがモデルによってどれくらい省略されるか・・・つまり最新の5シリーズが700万円とかしちゃう理由を解り易く教えてくれる記事などは秀逸でした。そしてメルセデスの世紀の問題作である現行のEクラスとAクラスに対しても、メルセデスの姿勢に多いに疑問を呈するなどリベラルな考え方にも好感を持っていましたが・・・。

  最近、なんとあれだけディスっていたAクラスに乗り換えをされたようです。さすがに本人もきまりが悪そうに、「まさか自分が乗るとは・・・」みたいなことを仰ってました。E350ブルーテックからBMW116iに乗り換えた時点でなんで?と思っていましたが、やはりというかブログを書くほどの人が116iで車検を通すほど長く満足できるはずもないだろうと思っていたら・・・。そしてAクラスになったようですが、それでも全部新車のようですから、いくら底辺モデルとはいえ乗り出しで400万円くらいにはなるでしょうから、それを2年足らずで乗り換えるとは・・・50歳前後の方々のお金の使い方は凄まじいですね。

  廉価モデルが充実しているVWとメルセデスが日本市場でとても好調のようですが、この原動力となっているのが年配の方々の飽きっぽい性格なのかもしれません。クルマ人生の先が短いなと感じるとどんどん乗り換えてしまうようになるのでしょうか?ここで心苦しいのですが、メルセデスやBMWの底辺モデルに乗る人々に多いのが「品番にやたら詳しいタイプ」です。輸入車は車体やエンジンに付いている番号で、ヴァージョンや組立工場が細かく分かれていて、そこにかなり敏感になっている人が多いようです。

  アテンザならば山口県の防府工場でまず間違いないので、マツダファンにとってはかなりどうでもいい情報なんですが、メルセデスの新型Aクラスになると、同じグレードで同じオプションが適用されていて、さらに同時期に納車されたものでも、生産工場が違うケースなんてのもあるようです。もちろん一番人気は、BMWならばライプツィヒやレーゲンスブルグといったドイツ製やメルセデスのAクラスならばラスタットのドイツ製です。Aクラスは最近ではフィンランド製が多くなっているようで、ほかにもハンガリー製やメキシコ製(アメリカで売ってないのに)もあるそうです。

  でもせっかく自分の元にやってきた愛車ですよ!自分いろいろ考えて納得して注文したクルマをなんだか「くじ引き」みたいに考えるのはいかがなもんか?と思うわけです。2年もしない内にせっかくの116iを放り出すオーナー様にとっては、プレミアムブランドとはいえ底辺グレードのクルマなんて「道具」としてしか見てないのかもしれませんが・・・。3シリーズやCクラスの車体番号で必死になっている人をネットでたまに見かけます。南アフリカ製が気に入らなくて売り払ったなんて話も聞きますが、クルマに罪はないだろうに。1シリーズは全てドイツ製ですから疑心暗鬼にならずに納得いくまで乗ってあげてほしいと思いますね・・・。

  
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2014年6月16日月曜日

クルマを作る側の「哲学」を理解しようとしない?

  クルマを作っている側の人々のインタビューや著作を読むと、いろいろ勉強になることが多いのですが、それ以上に感銘を受けるのが人並み外れた「知性」です。世界最先端の自動車を作っているわけですから、当然ながら「バカ」じゃ務まりません。しかも新幹線を作るのと違って、「B to C」な自動車ですから世間全般のトレンドにもとても詳しい。しかも今やほとんどのモデルはグローバルカーです。その辺の大学でエラそうに授業している先生なんかよりもよっぽど外国事情についても詳しいですから、下手なビジネス本なんかよりも、クルマ作ってるエンジニアが書いた本の方が断然に面白かったりします。

  しかし世間一般でトヨタや日産のエンジニアが、リクルートやソフトバンクの第一線で活躍するような人材に匹敵するくらいの「頭脳」を持っているというイメージはなかなか浮かばないようで、一般マスコミ・モータージャーナリスト・ネットの掲示板ではどこも、自動車メーカーを完全に下に見た記事・発言が当たり前になっています。割と物事の道理に通じていると思われる沢村慎太朗氏のようなライターでさえ、自らの記事内でトヨタの担当者を質問攻めにしたところ、何も考えてないことが明らかになった!と鬼の首を獲ったように書いてるところをしばしば見かけます。

  沢村氏ですらこの有様なので、その他の「オレ様」ライターときたら、本当に「何様」?といった感じです。とくに「放漫さ」が目立つのが、「NEW MODEL MAGAZINE X」の喜怒哀楽というコーナーに登場する高平高輝・西川淳・松下宏という3名です。輸入車のときはとりあえず「ここが良いね!」と意味不明に絶賛を繰り返し、オッサンだけどちゃんと解ってますよ!とひたすら読者に媚びます。そして日本車が登場すると、まるで読者と一緒になって日本のエンジニアをボロクソに罵ろう!という企画に豹変します。なんなんだこの茶番は?「2ちゃん」の書き込みみたいに開発者を精神的に追い込むようなエゲツないコメントの数々・・・こんなコメントで溜飲を下げる読者がたくさんいるのかと思うと「吐き気」がします。「2ちゃん」ユーザーの多くは年配の人というデータがありますが、どうやらこのコーナーが裏付けてしまっているような気が。

  彼らに対して怒りを覚えるのは、そのコメントの中身にまったく「知性」を感じないからです。沢村慎太朗氏の場合は、自分の考えを常に呈示し、ターゲットとした開発者が読んだとしても納得ができそうな形で話を進めていくのですが、「喜怒哀楽」の3人の発言はまるで「ガキの喧嘩」です。読者が受ける印象は、自動車なんてマヌケなエンジニアが適当に作ったゴミに過ぎず、何百万円も払って買う人はもっとマヌケだ!といったところでしょうか。もちろん言論の自由があるので、辞めろ!とは安易に言えないですけど、この3人がジャーナリストを辞めてくれたら、今よりも少しはクルマが売れるようになるんじゃないか?という気がします。まあ今の若者はこんな馬鹿げた雑誌など読んではいないですが・・・。

  結局のところ日本のクルマファンの多くが、「似非クルマ文化」に埋没してしまっている気がします。もちろんイギリスやアメリカのモータージャーナリストもしょうもない言葉でクルマを批判していたりするわけですが、それでも自国の自動車産業への誇りというか、リスペクトみたいなものは感じます。アストンマーティンやジャガー、あるいはキャデラックやダッジ、リンカーンへの畏敬の念は日本のジャーナリズムには見られない現象です。レクサス、スバル、マツダに対して礼節を尽くすライターもいない事はないですが、大抵はバブルの生き残りで「フェラーリ」や「ポルシェ」こそがクルマだ!みたいなヤツらが、興味の無い日本車をイヤイヤ批評してるケースがまだまだ多いのではないかと思います。沢村慎太朗氏のような作る側の「哲学」と真剣に向き合うジャーナリストは支持しますが・・・。


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2014年6月14日土曜日

カムリHV、アクセラHV、スカイラインHV・・・連続的な「パラダイムの転換」にジャーナリズムは崩壊

  今回もエラそうなことを言ってしまって恐縮ですが・・・よろしかったらお付き合いください。1997年に発売されて以来、トヨタ自動車のシンボルとして君臨する「プリウス」。その価値を一番理解できていないのが、自動車好きな人々ではないかと思います。プリウスは全く新しいタイプのクルマとして登場し、トヨタの看板モデルへと成長する一方で、アルテッツァやセリカ、MR-Sといった個性的なクルマが消えていくことで、自動車好きから収益重視のトヨタの「象徴」として少なからず反感を買った部分もあったのだろうと思います。

  発売から17年経過して、まあ私も含めてのことですが、プリウスを愛好する人々へのある種の「偏見」はまだまだ根強く残っています。プリウスを簡単に解釈すると初代のデビュー以来、基本的なコンセプトが一貫して「経済性重視」に大きく振っていて、乗り心地や静粛性を大幅に削ってまでボディを軽量化し、ガソリンエンジンのみのモデルよりもハッキリと燃費が良いことをアピールしようとしています。さらに余計なことを言ってみると、トヨタのHVシステムの実力はせいぜい従来のクルマにモーターとバッテリーを積んで重量増になる分くらいを補ってちょっと「オツリ」がくるくらいに仕上がっているわけですが、雀の涙のオツリ程度では車両価格が高くなる価値が見出せないとして、車体などに使う素材にこのクラスのクルマに使うには見合わない最先端の軽量素材を使って「オツリ」を何倍にも増やした結果がカタログ値30km/L超!のプリウスなわけです。

  しかも「HVの普及」を狙って投入されたモデルなので、その為に最も重要なのは価格設定です。200万円台で売りたいという戦略のために、ベース車は100万円台の廉価車のものを使っていて、そこからさらに車体剛性の低下を伴う軽量化が施されたわけですから、従来のクルマの尺度でいうところの「走りの質感」は当然に望むべくもないですし、前述しましたが乗り心地や静粛性も従来のトヨタ車の水準からは相当に落ちるものになるのも仕方のないことです。プリウスのコンセプトに本質的な欠陥があるとしたら、もともと小排気量エンジンでそこそこの燃費を出していた小型車に、「わざわざ」HVを積んでも効果は薄いことです。

  実はそんなことはトヨタを含めたほぼ全てのメーカーが共有している認識でした。よって他のメーカーは大排気量モデルにHVを付けることが、その生産台数から考えて投資には見合わないと結論するところも多かったようです。そして欧州の使用環境を考えれば「安価な」ダウンサイジングターボという有効な代替案があるので、ほとんどのメーカーはそちらへ軸足を移しました。日本市場を主戦場とするトヨタにとっては、日本の使用環境から、ストップ&ゴーがあればあるほど有利なHVに絶対的な信頼を置いていたようですが、巨額投資を回収するためには「大衆車」として売るしか方法はない!という「逆張り」戦術に出た訳です。長々と書きましたが、プリウスという存在は「トヨタの経営的選択」という要素が強いわけですから、そのクルマを評してトヨタのクルマ全体を貶めるのは正しい姿勢ではないです。クルマ好きならば、その事がよくわかっているハズですから、目くじらを立てるべきではないと思うのです。

  しかし現実には、プロの評論家も分別をわきまえずに、プリウスを引き合いに出して輸入車を褒めるみたいな論調が目立ちます。もちろんHVの効果が高い、大きいサイズのクルマ(カムリやクラウン)も用意されているわけですが、売れているという事情があるとはいえ、プリウスをわざと取り上げてトヨタの「挙げ足」を取っていたりします。一般の人は十分にメリットを感じて受け入れているのに、自動車好きな人々は17年経ってもなんの進歩もなく取り残されていたりします。くだらない自動車雑誌の「道理」を履き違えた「理屈」を正論だと受け取るばかりで、自分の頭で考えようとしないからだ!と決めつけてはいけませんが、クルマが好きだという「意識」が皮肉にもクルマの本質から自らをどんどん遠ざけている節があるようです(私自身にもその傾向はあると自覚しています)。

  「私はプリウスを否定してなんかいない!」という反論もあるかもしれません。実際にプリウスを褒める評論家も年々増えています。しかし、今また同じような過ちが繰り返されています。スカイラインHVが発売されましたが、これに対してまた批判が殺到しています。中には「実質15km/Lなんてたいして燃費良くない」みたいなことをいうプロライターすらいます。プリウスは実質的に「約15km/L」のクルマを「約22km/L」まで向上させたと言われています。スカイラインは先代だと「約8km/L」だったところを「約15km/L」まで向上させています。

  1年で1万キロ走るとして、プリウスによってお得になる金額はレギュラーで約34,000円なのに対して、スカイラインならばハイオクで約100,000円お得になります。プリウスだと10年乗っても34万円分しか還元されませんが、スカイラインHVならば100万円!も還元されるわけです。プリウスもスカイラインHVも元々もベースモデルと比べて約50万円ほど本体価格が高いわけですが、どちらが効果が高いかは誰の目にも明らかでしょう。それなのに、そういった話は一切出てこないで、日産マークがインフィニティマークになったとか「くだらね〜」ことをプロの評論家がバカみたいな雑誌に書いているわけです・・・アホですよね? 彼はなんでそんなことを書くのか?理由は2つ考えられます。1つは本当に評論家がバカなパターン。もう1つは読者(クルマ好き)が喜ぶだろうと思って書いているパターンです。「読者をバカにするな!」といいたくなりませんか?


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2014年6月11日水曜日

自動車趣味=「低能」と思われてしまう悲しい現実(に立ち向かう)。

  「自動車」=「低能人間の趣味」という、なんとも嫌〜なイメージを無くしていきたいなと思っています。一般の人に向かって「それは違う!」といくらいったところで、向こうはクルマなんて全然興味ないですから、全くと言っていいほど効果はありません。そもそも、人に変われという前に自らが変わらなければいけないですよね。「自動車趣味ってイケてると思うけど?」という意見もあるかもしれませんが、甘いです!現実に世間の目は果てしなく冷たいです。

  まずは「自動車好き」のどの部分が「低能」に見えてしまうのか検証しましょう。あくまで私の肌感覚に過ぎませんが、2000年頃までのスポーツカーブームの頃、夜中に危険走行を繰り返し日本中の峠道のガードレールを突き破り続ける人々には、全く共感できませんでした。悲しいことに中学時代の1年下の後輩が峠道での事故で帰らぬ人になりました・・・。今でもシルビアやスカイラインGT-Rを見ると嫌な気持ちが沸々と湧いてきます。現在では業界の自主規制が功を奏して、スポーツカーシーンは安全なサーキット走行へと移行し、公道で走る人は少なくなりました。東京近郊の峠道を夜中に走っていても、「快楽的」ドライブを楽しむ人はほとんど見かけません。

  「公道スポーツカー」に代わって、「低能な自動車好き」の代名詞になった(と思われる)のが、VW、フォード、ミニ、プジョーやメルセデス、BMW、アウディの廉価グレードなどの輸入車を愛好する人々です。輸入車が好きで個人的に楽しんでいる分には何も問題はないのですが、この手の輸入車ユーザーの中にはブログや掲示板などで、盛んに「日本車とは別次元の安定感」といった、言い逃れできないほどに「低能極まる」発言を繰り返している人が多いのです。今から10年ほど前、インターネットの普及に伴ってこういう人たちのマヌケな意見が一般の目に触れるようになりました。まだクルマにあまり興味が無かった時分でしたが、「なんでこの人達はこんなに馬鹿なの?」って不思議に思ったものです。

  別にその輸入車が好きで乗っているだけなら黙っておけばいいものを、何が気に入らないのか、年金生活の高齢者の足として使われるような150万円前後のコスパの良い日本車を掴まえて、わざわざ扱き下ろして喜んでいます。安い日本車に乗る人が愚かだと本気で思っている様子すら伝わってきます。「クルマなんてちゃんと走ればそれでいい」というのも立派な価値観だと思うんですよね。クルマに興味が無い人々のための手頃な価格の日本車を「下」に見て喜ぶという愚かな発言がネット上に蔓延しています。こういう「物事の基準がわかっていない」人々を指して一般社会では「低能」といいますよね?

  そんなにも日本車と比べたいのなら、クルマにこだわる人々が好むクルマ同士で比較したらいいと思います。とりあえず日本車では、ミドルサイズ以上のクルマが「LS」「GS」「IS」「クラウン」「マークX」「カムリ」「フーガ」「スカイライン」「ティアナ」「アコード」「アテンザ」「レガシィ」の12車種しか発売されていないので、これらと比べて、3シリーズがどれだけのものか改めて判断されたらいいんじゃないですか。この12台と3シリーズの中で、「乗り心地」「燃費」「静音性」「振動」「車内の広さ」といった項目で最低にランクされるクルマは一体どれだと思います?全項目で3シリーズじゃないですか?

  本国ドイツに行けば、BMW3シリーズには116psの低価格グレードがあり、それこそカローラよりもまともに走れないシロモノだってあるわけですし、95psの1シリーズなんてヴィッツよりも遅くて怠いです。メルセデスEクラスも136psのトヨタのプレミオくらいの出力のクルマがたくさん走っているわけですから、そもそも「日本車<ドイツ車」という発言そのものが「木を見て森を見ず」な表現だということに気がつかないから、一般人から「低能」だと思われてしまうのです。

  そもそも「低能」な人々には、「自分の意見」というものがありません。自分は廉価な輸入車に乗っていて、あえて日本車を貶めるような発言をしているような人は、とても自分の意見など考えられないので、ほぼ全てが自動車雑誌の受け売りです。実は「自動車」=「低能人間の趣味」と言われる「元凶」は自動車雑誌を書いているライターの「非常識さ」に原因があります。毎月日本の月刊誌だけでも15冊以上を読みますが、読むに値しないほどの「非常識な」輸入ブランドへの偏向記事はまず見当たらない!と言い切れるのは、「Motor Fan illustrated」と「自動車工学」「オートメカニック」の3誌くらいなものです。いずれも「メカニズム」に主眼を置くためか、クルマの仕組みに詳しいライターが起用されていて、主旨も明快で記事の質がとても高いです。ただし「Motor Fan illustrated」にはネタとして福野礼一郎氏の担当コーナーがありますが・・・。

  私の結論としては、輸入車ユーザーが悪いというわけではなく、彼らを煽動する「低能」で「低俗」極まる自動車雑誌が諸悪の根源ということです。特にずば抜けて「偏向報道」が得意なのが「New Model Magazine X」です。この雑誌はもはや「オカルト」です。たとえば最近では20年以上前にアフリカで起こった紛争で、トヨタのピックアップトラックが武装車両として多数使われたことを、わざわざ今になってトヨタに問い合わせる!なんて鬼畜なことを平気でやってくれます。まさか「憲法違反だ!」とでも言いたいのでしょうか? 

  さらに始末が悪いことに、森慶太という(割と著名な)ライターは、とある記事で自動車雑誌は「New Model Magazine X」しか読まないとか書いてました・・・マジか。このライターは何冊か本を出していますが、表紙にはいずれもカワイイ女の子のイラストが書いてあります。自動車ライターだったら内容で勝負しろ!という気がします。私が言うのもなんですが、内容もとてつもなく下らないものが多く、立ち読みすれば数ページで本棚に戻したくなるレベルです。「偏向報道」雑誌しか読まないライターが、エロいイラストで「低能」読者を集めて情報を拡散するという「負の連鎖」を断ち切らなければ、自動車趣味のイメージが向上することは無さそうです・・・。


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2014年6月9日月曜日

自動車ブログとは・・・オモチャを自慢する子供と発想は一緒。

  「僕のはね!中がチョ〜・チョ〜・チョ〜広くてね、エンジンの音がねあんまり聞こえないんだよ」・・・リアルで一般人に向かっては滅多にクルマの自慢などしないので、こうやって自虐的に振り返ることができますが、自動車趣味というのはなかなか「子供っぽくて」肩身が狭いものだなと思います。東京に住んでいるとクルマ趣味なんてのは「ほぼオワコン」だと実感します。そもそも「クルマの価値観」なんてどうでもいいという人がほとんどですし、日本を走っているブランドは「ベンツ」「BMW」「トヨタ」「ダイハツ」「スズキ」の5つくらい知っておけば十分だし、その5つ以外はあってもなくてもいいみたいです。

  「オレのクルマはマツダの〇〇っていうんだけどさ・・・」ってのも、聞いてる一般人の脳内では「僕のオモチャはバンダイの〇〇っていうの!」に変換されてしまうでしょうから、敢えて相手が興味を持って訊いてこない限りは絶対に言いません。「マツダ」なんて言われても、普通の人には車名なんてまず出てきませんし、すこしは知識がある人には、かなりの確率で「マツダといえばRX7だよね」あるいは「ロータリーエンジンだよね」と話を合わせて頂いたりするのですが、それはそれで話がややこしくて面倒になりますし・・・。中にはメーカーごとに全て違う機構のエンジンを使っていると思い込んでいる人すらいます。

  ホンダや日産にしたって同じです。「昔はスカイラインが話題になったけど、もうなくなっちゃったよね・・・今はなんだっけ?ローレルだっけ?」とか目上の人に言われたらどうします?ホントにテンパってしまいますよね・・・。たしかに「スカイライン」は無くなったような気もするし、フーガでもローレルでもどっちでもいいですし、「フーガです!」と敢えて言う必要なんてコミュニケーション上はまったく重要ではないですし・・・。そもそも「スカイラインは本当に良いクルマですよね!」「そうですね!」なんてやりとりが、クルマ好き同士の間でもなかなか成立しないくらいに、日産の浸透度は低くなってしまっています。

  「わざわざ日産を選ぶ人」っていう、一般人目線における変なレッテルもなんか嫌ですね。MAC全盛の時代にNECのノートパソコンを使ってます!みたいな「オタク感」を発信してしまいそうです。結局のところ一般レベルで認識されなかったら、クルマなんて「オモチャ」に過ぎないのかもしれません。日産やマツダだけでなく、ホンダにしたって同じです。CR-Zに乗ってます!とか言われたら、クルマ好きから見ても「コイツはなんでそんなオモチャがいいんだ?」って印象を与えてしまいます。スバルは・・・さすがに悲しすぎるのでここでは触れないでおきましょう。「スバルは紳士の乗り物」なんていう古びた表現は、世間では全く知られていないですし、クルマ好きの間でもほとんど認識されていないです・・・残念ながら。

  自動車ブログの多くは、一般には「オモチャ」と認識されてしまうモデルをテーマにしたものが多いんですよね。逆にクラウンやプリウスといった一般に認識されているクルマは、あまりブログのネタには成りにくいというわけではないですが、クラウンやプリウスって解り易い比較対象がないので説明が難しいですね。「クラウンはフーガと比べて〇〇で・・・」と言ったところでフーガなんてよく知らないし興味ない人って自動車ブログを読む層でも結構多いように思います(フーガ記事のリアクションは悪いです)。プリウスにしたって、いまさらインサイトと比べたところで、何の意味もないですし・・・。日産・ホンダ・マツダ・スバルは本気で「クラウン」や「プリウス」を超えるネームバリューのクルマをつくらない限り、「オモチャ」の範疇から抜け出せないでしょうね・・・。


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