2014年6月11日水曜日

自動車趣味=「低能」と思われてしまう悲しい現実(に立ち向かう)。

  「自動車」=「低能人間の趣味」という、なんとも嫌〜なイメージを無くしていきたいなと思っています。一般の人に向かって「それは違う!」といくらいったところで、向こうはクルマなんて全然興味ないですから、全くと言っていいほど効果はありません。そもそも、人に変われという前に自らが変わらなければいけないですよね。「自動車趣味ってイケてると思うけど?」という意見もあるかもしれませんが、甘いです!現実に世間の目は果てしなく冷たいです。

  まずは「自動車好き」のどの部分が「低能」に見えてしまうのか検証しましょう。あくまで私の肌感覚に過ぎませんが、2000年頃までのスポーツカーブームの頃、夜中に危険走行を繰り返し日本中の峠道のガードレールを突き破り続ける人々には、全く共感できませんでした。悲しいことに中学時代の1年下の後輩が峠道での事故で帰らぬ人になりました・・・。今でもシルビアやスカイラインGT-Rを見ると嫌な気持ちが沸々と湧いてきます。現在では業界の自主規制が功を奏して、スポーツカーシーンは安全なサーキット走行へと移行し、公道で走る人は少なくなりました。東京近郊の峠道を夜中に走っていても、「快楽的」ドライブを楽しむ人はほとんど見かけません。

  「公道スポーツカー」に代わって、「低能な自動車好き」の代名詞になった(と思われる)のが、VW、フォード、ミニ、プジョーやメルセデス、BMW、アウディの廉価グレードなどの輸入車を愛好する人々です。輸入車が好きで個人的に楽しんでいる分には何も問題はないのですが、この手の輸入車ユーザーの中にはブログや掲示板などで、盛んに「日本車とは別次元の安定感」といった、言い逃れできないほどに「低能極まる」発言を繰り返している人が多いのです。今から10年ほど前、インターネットの普及に伴ってこういう人たちのマヌケな意見が一般の目に触れるようになりました。まだクルマにあまり興味が無かった時分でしたが、「なんでこの人達はこんなに馬鹿なの?」って不思議に思ったものです。

  別にその輸入車が好きで乗っているだけなら黙っておけばいいものを、何が気に入らないのか、年金生活の高齢者の足として使われるような150万円前後のコスパの良い日本車を掴まえて、わざわざ扱き下ろして喜んでいます。安い日本車に乗る人が愚かだと本気で思っている様子すら伝わってきます。「クルマなんてちゃんと走ればそれでいい」というのも立派な価値観だと思うんですよね。クルマに興味が無い人々のための手頃な価格の日本車を「下」に見て喜ぶという愚かな発言がネット上に蔓延しています。こういう「物事の基準がわかっていない」人々を指して一般社会では「低能」といいますよね?

  そんなにも日本車と比べたいのなら、クルマにこだわる人々が好むクルマ同士で比較したらいいと思います。とりあえず日本車では、ミドルサイズ以上のクルマが「LS」「GS」「IS」「クラウン」「マークX」「カムリ」「フーガ」「スカイライン」「ティアナ」「アコード」「アテンザ」「レガシィ」の12車種しか発売されていないので、これらと比べて、3シリーズがどれだけのものか改めて判断されたらいいんじゃないですか。この12台と3シリーズの中で、「乗り心地」「燃費」「静音性」「振動」「車内の広さ」といった項目で最低にランクされるクルマは一体どれだと思います?全項目で3シリーズじゃないですか?

  本国ドイツに行けば、BMW3シリーズには116psの低価格グレードがあり、それこそカローラよりもまともに走れないシロモノだってあるわけですし、95psの1シリーズなんてヴィッツよりも遅くて怠いです。メルセデスEクラスも136psのトヨタのプレミオくらいの出力のクルマがたくさん走っているわけですから、そもそも「日本車<ドイツ車」という発言そのものが「木を見て森を見ず」な表現だということに気がつかないから、一般人から「低能」だと思われてしまうのです。

  そもそも「低能」な人々には、「自分の意見」というものがありません。自分は廉価な輸入車に乗っていて、あえて日本車を貶めるような発言をしているような人は、とても自分の意見など考えられないので、ほぼ全てが自動車雑誌の受け売りです。実は「自動車」=「低能人間の趣味」と言われる「元凶」は自動車雑誌を書いているライターの「非常識さ」に原因があります。毎月日本の月刊誌だけでも15冊以上を読みますが、読むに値しないほどの「非常識な」輸入ブランドへの偏向記事はまず見当たらない!と言い切れるのは、「Motor Fan illustrated」と「自動車工学」「オートメカニック」の3誌くらいなものです。いずれも「メカニズム」に主眼を置くためか、クルマの仕組みに詳しいライターが起用されていて、主旨も明快で記事の質がとても高いです。ただし「Motor Fan illustrated」にはネタとして福野礼一郎氏の担当コーナーがありますが・・・。

  私の結論としては、輸入車ユーザーが悪いというわけではなく、彼らを煽動する「低能」で「低俗」極まる自動車雑誌が諸悪の根源ということです。特にずば抜けて「偏向報道」が得意なのが「New Model Magazine X」です。この雑誌はもはや「オカルト」です。たとえば最近では20年以上前にアフリカで起こった紛争で、トヨタのピックアップトラックが武装車両として多数使われたことを、わざわざ今になってトヨタに問い合わせる!なんて鬼畜なことを平気でやってくれます。まさか「憲法違反だ!」とでも言いたいのでしょうか? 

  さらに始末が悪いことに、森慶太という(割と著名な)ライターは、とある記事で自動車雑誌は「New Model Magazine X」しか読まないとか書いてました・・・マジか。このライターは何冊か本を出していますが、表紙にはいずれもカワイイ女の子のイラストが書いてあります。自動車ライターだったら内容で勝負しろ!という気がします。私が言うのもなんですが、内容もとてつもなく下らないものが多く、立ち読みすれば数ページで本棚に戻したくなるレベルです。「偏向報道」雑誌しか読まないライターが、エロいイラストで「低能」読者を集めて情報を拡散するという「負の連鎖」を断ち切らなければ、自動車趣味のイメージが向上することは無さそうです・・・。


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4 件のコメント:

  1. のっちさん、こんばんは!

    割とイケてると思ってる1人です(笑)

    確かに98年に京都で学生生活をスタートさせ
    隣の滋賀県に遠征してオレンジロード(あの辺ではそこそこ有名です)で
    毎晩腕を磨いていた身としては、ああいった反社会的行動は
    今では身につまされる思いです。後輩の方も不幸でしたね。
    私もメンバーのケツを煽ったり煽られたりして小さくない事故を起こしたりもしてました。
    後悔はしてませんが、反省はしてますね。確かに。

    低脳と言われても仕方ないですけど、馬鹿じゃ早く走れないんだよな(笑)
    さっきyoutube見たら動画あったんで懐かしく見てました。
    高速コーナーが連続してていつもFDの後塵を拝していた苦い思い出・・・

    森慶太、そんなこと言ってたんですか?
    あの人のキャラからするとネタのような気も(笑)
    AUTOCAR初期執筆陣の1人なんで嫌いになれないな・・・

    クソみたいな格安輸入車に乗って国産車を下に見るのは絶対に違いますね。
    価格が高い車がイコールスペックやステータスじゃないのに何を勘違いを?と思います。
    のっちさんが挙げられていた「VW、フォード、ミニ、プジョーやメルセデス、BMW、アウディ」
    のフォードとプジョーは外してあげてもいい気もしますが。
    106S16とか名車ですよ。あ、廉価「グレード」じゃないか(笑)
    106の中ではトップグレードですもんね。
    先代フォーカスも十分Cセグのベンチだった気もしますけどね。
    でもコスパ考えれば国産とどっこいって感じもします。

    て、やはり3シリ乗りなんですね、ターゲットは(笑)
    私はAUTOCAR(とたまにCG)ぐらいしか読みませんが
    新幹線に乗るときに暇つぶしでベストカーとか見ると面白いですよw
    青山光司の屑コメントとか爆笑必至です。

    国産で200万って言ったっていい車は多いと思いますよ。
    カローラフィールダーHVとか秀逸だと思いますね。
    父親は仕事の都合でクラウン以下で探していたのでSAIになりましたが
    フィールダーHVも候補でしたもんね。
    カムリはサイズ、カローラは車格でアウトでした。
    一昔前の会社人間は乗る車も序列で制限なんですかね。難しいもんです。

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    1. yatsumeさんこんにちは
      コメントありがとうございます!

      やはりというかちょっと物議を醸してしまいましたかね・・・
      クルマを褒めたり批判したりすることに徹するべきなんでしょうけど、
      クルマの良し悪しを敢えて語らないのもいいかなと思って
      ここでは新しいコンセプトでしばらくやってみたいと思います。
      また気軽にツッコミを入れてください。

      特に3シリーズが悪いとは思ってないんですよ!まあ解り易いかなと・・・。
      ハンドリングとか高速安定性といった3シリーズが得意な項目入ってないですし。
      ブログ初めてから1度も3シリーズが悪いクルマとは書いたこともないはずなんですが、
      それでもBMWよりマツダを選んだ理由を、自分なりに噛み砕いて書いたら結果として、
      「マツダだからダメ」「日本車だからダメ」
      みたいな「低能」なコメントがそこそこ来てしまうんですよね。

      アテンザを買う前にいろいろな車種のユーザーレビューを見ましたが
      まあ輸入車のオーナー様のご意見にはビックリです。
      「普段はW204乗ってますが、先日レンタカーで借りた・・・」
      の後にDQNコメントが続くとメルセデスもまったくいい迷惑ですよね。

      森慶太氏はメルマガでそんなこと書いてましたよ。
      「覆面座談会」しか読まないらしいですが・・・。
      この人は軽いクルマが好きという意見にはだいたい同意できます。
      けどラグジュアリー路線の4シリーズを
      元AE86乗りの視点バッサリ切り捨てられても困りますよね。

      新型SAIのリアランプは、この間近で見ましたが
      かなり思い切っていてますね。攻めてるっていうべきでしょうか。
      クラウンとは別のベクトルでデザインをさらに深めていくと
      もっと存在感が出てきそうですね。

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  2. こんにちは
    HIROBEEさんのブログは斬新な内容が多くていつも楽しく読ませてもらってます。
    ただ今回の内容はちょっと違うんじゃないかと思ったので、すこし書き込ませてください。

    ブログでは、自動車趣味のイメージが悪い原因は、
    国産車をこき下ろす雑誌と輸入車乗りにあると書いてありますが、
    普通の人は自動車ブログも雑誌も読まないでしょうから、
    自動車趣味の印象にはたいした影響を及ぼさないと思います。

    普通の人が自動車趣味と聞いて想像するのは自動車の改造だと思いますね。
    改造とは、極端なエアロ、シャコタン、爆音マフラーなんかがつけられた、
    車検も通らないような違法改造のことです。

    HIROBEEさんは東京にお住まいのようですし
    そのような車は周りに走っていないのかもしれませんが、田舎では時々見かけます。
    しかもそのような車は大抵運転マナーなってないヤンキーが乗っています。

    つまり、自動車趣味の人=改造=ヤンキー=低俗な人間
    と連想してしまって、自動車趣味=低俗となっているんじゃないかと思いますね。

    今の話はちょっと極端かもしれませんが、
    最近話題のマイルドヤンキーや、それをターゲットに作られた
    タントカスタムやワゴンRスティングレーなんかのイメージは
    確実に自動車の品位を下げていると思いますがどうでしょうか?

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    1. 匿名さんはじめまして
      ブログ主のHIROBEEです。
      コメント頂きましてありがとうございます。

      匿名さんが仰るように、
      トヨタbBなど意図的にメーカーがクルマを下品に仕立てていますね!
      まさにマイルドヤンキー・マーケティングですね!とても勉強になりました。

      この記事の内容についてですが、私自身が「一般人」だったころに、
      親孝行や将来設計のために新しいクルマを探している中で感じたことが元になってます。
      私が最終的に決めたクルマは某レビューで輸入車オーナー様が
      「典型的な初心者ウケするクルマですな・・・」
      みたいな意味不明なコメントをしていたのを今でもよく覚えています。
      その人が乗ってるBMWと比べてハンドリングや乗り味がどうとか
      解り易く書いてくれれば読む側も納得できるのですが、
      結局は「悪くない」けど「マツダは嫌」だから「初心者向け」
      みたいな発想なんだろうなと思いました。

      自分でその後に乗り比べたら、
      実用速度域なら完全にマツダだなと感じました。
      輸入車ユーザーの多くがブランドイメージと車両価格だけで判断してるんじゃないか?
      ってその時以来感じてるんですよね。
      まあ自分も高額なクルマに乗るようになったら
      同じようなことやっちゃうかもしれませんが・・・。

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