「僕のはね!中がチョ〜・チョ〜・チョ〜広くてね、エンジンの音がねあんまり聞こえないんだよ」・・・リアルで一般人に向かっては滅多にクルマの自慢などしないので、こうやって自虐的に振り返ることができますが、自動車趣味というのはなかなか「子供っぽくて」肩身が狭いものだなと思います。東京に住んでいるとクルマ趣味なんてのは「ほぼオワコン」だと実感します。そもそも「クルマの価値観」なんてどうでもいいという人がほとんどですし、日本を走っているブランドは「ベンツ」「BMW」「トヨタ」「ダイハツ」「スズキ」の5つくらい知っておけば十分だし、その5つ以外はあってもなくてもいいみたいです。
「オレのクルマはマツダの〇〇っていうんだけどさ・・・」ってのも、聞いてる一般人の脳内では「僕のオモチャはバンダイの〇〇っていうの!」に変換されてしまうでしょうから、敢えて相手が興味を持って訊いてこない限りは絶対に言いません。「マツダ」なんて言われても、普通の人には車名なんてまず出てきませんし、すこしは知識がある人には、かなりの確率で「マツダといえばRX7だよね」あるいは「ロータリーエンジンだよね」と話を合わせて頂いたりするのですが、それはそれで話がややこしくて面倒になりますし・・・。中にはメーカーごとに全て違う機構のエンジンを使っていると思い込んでいる人すらいます。
ホンダや日産にしたって同じです。「昔はスカイラインが話題になったけど、もうなくなっちゃったよね・・・今はなんだっけ?ローレルだっけ?」とか目上の人に言われたらどうします?ホントにテンパってしまいますよね・・・。たしかに「スカイライン」は無くなったような気もするし、フーガでもローレルでもどっちでもいいですし、「フーガです!」と敢えて言う必要なんてコミュニケーション上はまったく重要ではないですし・・・。そもそも「スカイラインは本当に良いクルマですよね!」「そうですね!」なんてやりとりが、クルマ好き同士の間でもなかなか成立しないくらいに、日産の浸透度は低くなってしまっています。
「わざわざ日産を選ぶ人」っていう、一般人目線における変なレッテルもなんか嫌ですね。MAC全盛の時代にNECのノートパソコンを使ってます!みたいな「オタク感」を発信してしまいそうです。結局のところ一般レベルで認識されなかったら、クルマなんて「オモチャ」に過ぎないのかもしれません。日産やマツダだけでなく、ホンダにしたって同じです。CR-Zに乗ってます!とか言われたら、クルマ好きから見ても「コイツはなんでそんなオモチャがいいんだ?」って印象を与えてしまいます。スバルは・・・さすがに悲しすぎるのでここでは触れないでおきましょう。「スバルは紳士の乗り物」なんていう古びた表現は、世間では全く知られていないですし、クルマ好きの間でもほとんど認識されていないです・・・残念ながら。
自動車ブログの多くは、一般には「オモチャ」と認識されてしまうモデルをテーマにしたものが多いんですよね。逆にクラウンやプリウスといった一般に認識されているクルマは、あまりブログのネタには成りにくいというわけではないですが、クラウンやプリウスって解り易い比較対象がないので説明が難しいですね。「クラウンはフーガと比べて〇〇で・・・」と言ったところでフーガなんてよく知らないし興味ない人って自動車ブログを読む層でも結構多いように思います(フーガ記事のリアクションは悪いです)。プリウスにしたって、いまさらインサイトと比べたところで、何の意味もないですし・・・。日産・ホンダ・マツダ・スバルは本気で「クラウン」や「プリウス」を超えるネームバリューのクルマをつくらない限り、「オモチャ」の範疇から抜け出せないでしょうね・・・。
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