W杯で日本代表がいまいち芳しい結果が出ていないせいで、日本中がガッカリしているようですね。初戦も2戦目も見ていたのですが、今のところ前回の南アフリカ大会よりも戦術的には堂々と戦っている印象ですし、最後のところで相手を上回れずなかなか勝てないですが、2大会連続で初戦に飛び出した本田選手の先制ゴールを見比べても前回よりも「成長」している部分もあるのかなという気がします。
それにしても結果を受けての日本のサッカーファンの「欧州コンプ」ぶりには呆れるばかりです。前回も「掌返し」と言われるような愚かな「群衆行動」に取込まれて「世間知らず」な自分を痛いほどに感じたであろう日本のサッカー好きの皆さんが再び暴走しております。サッカーゲームのやり過ぎなのかわかりませんが、英国プレミアリーグ選抜チームとJリーグ選抜チームが戦えば5-0とかで日本が「絶対」に負けるとか思ってそうな雰囲気をプンプンさせて、「これが日本と世界の差だ!」とドヤ顔で・・・。なんだかアホな自動車評論家が言ってそうなことが、日本戦が終わると飛び交ってますね。こんなこと言ったら失礼ですが、サッカーにしろクルマにしろ「欧州コンプ」の人って典型的に「物事を考える力が無い」タイプだと思うんですよね。
日本が結果的に勝てなかったから「自分の思っていたことは正しい!」と感情だけで突っ走って発言してしまっている人々がなんと多いことか・・・まるで理研とかいう組織の某研究者みたいですね。確かにチーム間には戦力差はあるでしょうが、それに応じた戦術があるからサッカー観戦は面白いのではないですかね?今回の日本代表が「彼我」の戦力差を見誤っていてるという指摘ならば理解できなくはないですけど。
しかし「普段から欧州サッカーを見てる人なら最初から結果は解り切ってる!」なんて言っている人を見かけると、「日本車がドイツ車に劣っているなんて最初から解りきってる!」と愚かな発言が口癖になっている輸入車好きの方々がどうしてもオーバーラップしてしまいます。スペインやイングランドが連敗して姿を消すというのも解り切っていたのか?と訊いてみたいものです。
そういうコメントをする人に限って、まともに試合なんて見てないんじゃないかと思うんですよ。コートジボアールが陣形を変えて立て続けに2得点を奪い逆転した戦術は、それゃ見事なものでしたよ。攻撃の選手を4人から5人に増やし、日本がマークの確認が十分でない内に電光石火で2点をもぎ取ったわけですから、あんなのされたらどんな優秀なチームであっても防ぐのは難しかったんじゃないですか? けれどもそんな指摘をしている人は、ネットでざっと見る限りでは素人からも評論家からも出てきていないので不思議だなと思いました。
ギリシア戦にしても日本のベストプレーヤーは内田選手だという声が圧倒的みたいですが、「ベスト」というのであれば、この試合で日本を最終的に救ったのは間違いなくGKの川島選手です。ギリシャのゲガス選手のシュートは「さすがかつて欧州を制したストライカー」というくらいに上手かったですがこれを見事に止めましたし、もし1点取られて負けたら3戦目を待たずに「日本はゲームオーバー」という重圧の中で見事に0点に抑えました。
この試合の川島選手がスペインのゴールを守ったらオランダに勝っていたかもしれません。それくらいの凄みがあって見応え十分だったのですが、そういう点に気がつくのが「普段から欧州サッカーを見ている人」ってものじゃないでしょうか?欧州のTV解説を務める有名選手が「つまらない試合」と扱き下ろしたそうですが、そういう権威ある人の尻馬に乗っかって「つまんね〜試合!」(実際にそう感じたのでしょうが)と連呼しているあたりもなんだか、評論家の煽動に乗って「日本車なんて最低」と思い込んでいるクルマ好きの「欧州コンプ」にそっくりですよね。
なぜ「日本代表はつまらない!」とか「日本車はつまらない!」と発言する前に、自分の感受性が「貧しすぎる」ということに気がつかないのでしょうか? 年収数億円の成金がスター気どりでプロレスじみたことをやる欧州サッカーには熱狂して、来年もサッカー選手でいられるかどうか分らない若者が青春を賭ける日本の「J2」をつまらないと結論付ける「一義的な価値観」を否定こそはしませんけども、それが「絶対」「常識」みたいに考えているバカ丸出しな日本人が多すぎるんじゃないでしょうか?
私自身もこれまで軽自動車やミニバンを「つまらない」と感じて切り捨てていた自分の視野の狭さに、今回のW杯で改めて気がつきました。「見栄を張る」とか「クルマを語る」とか趣味として大いに楽しめばよいのですが、やはり時には自分自身の「暴走」している部分を振り返って反省するのも大切なことだなと思います。
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