2014年6月26日木曜日

「ミニバンと軽自動車ばかりの日本は異常!」(とか言ってるバカ・・・)

  某有名なスバルの販売店の社長が、ちょっと前に自身のブログで「最近のトラックは高速道路の追い越し車線を平気で塞ぐから迷惑だ」なんて書いてました。日本中のスバリストの崇拝を一身に受ける影響力のある社長さんにしては、やや軽卒な言葉だったんじゃないかという気がします。東京と関西の間の400~500kmを5時間程度で走破するわけですから、先を急ぎたくなる気持ちも分りますし、当然にイライラもするでしょう。しかし残念ながらこういう意見は「自動車好き」という狭いコミュニティでしか受け入れられなくなってきて無くなってきています。

  職業ドライバーではない一般の自動車ユーザーなんてのは、世間一般でみれば「喫煙者」みたいなものです。喫煙者が分煙していない飲食店で、となりに居合わせた人に混雑を理由に喫煙を自重するよう注意されたら、イラっとするでしょうが、そのことをブログで書いたところで、世間からは「そりゃ当たり前だろ!」と叩かれるのがオチです。この社長の言い分もまた喫煙者のそれと大して変わらないところに位置しています。高速道路というインフラは日本の物流を支えるトラックのために作られているのであって、マイカー所有者が気持ちよく走るためのものではない!という当たり前のことを、自動車好きはしばしば忘れがちです。そもそも気がついていない人すらいそうです。そして「自動車」を生業としているこの社長ですらも、そのことを理解していないかのような言動に走った事が、そもそも大きな問題だと思うのです。

  クルマなんて興味もない一般の人からみれば、この社長の言葉は単なる「驕り高ぶり」にしか感じないです。しかし「自動車好き」という頭のオカシイ連中は、この言葉を真に受けて「スバルを販売している◯◯社長が言っているのだから、トラックのマナーが悪いのは明白だ!」と勢いづいて、高速で前に立ちふさがったトラックが所属する運送会社に苦情を入れたりする人が後を絶たなかったりします・・・。なぜ「クルマ好き」と「一般の人々」の間にこれほどの温度差があるのか? 一概に批判は出来ませんが、一番の根本原因は「クルマ好き」が勝手に道路上のルールブック(権威)になっているからだと思います。「自分は周囲の人よりもクルマに対して深い知識を持っている!」という思い込みが増長して、道路上で起こる自分にとって不愉快なことを全て不法行為と見做してしまう傾向があるからです。

  「クルマ好き」というのは、おそらく統計を採ったらわかるでしょうが、一般の人よりも知能レベルが劣る傾向にあります。「勝手なこと言うな!」という反論もあるかもしれませんが、某自動車SNSに寄せられる投稿の数々を見ていれば、彼らがいかに本を読まないクズ人間かがすぐに分りますし、某巨大掲示板の自動車スレッドは「集合知」などでは決してなく「集合愚」に堕ちています。クルマの知識を深める情報などほとんどなく、閲覧したあとの率直な感想は、「イタいヤツってたくさんいるんだな・・・」ってなものです。特に「レク◯ス」「B◯W」「メル◯デス」関連のスレッドに集う人々のカスさは異常です。「人の振り見て我が振り直せ」というならば見る価値はあるかもしれませんが、バカ過ぎて頭おかしくなっちゃいますよ・・・変な中毒性もありますし、まあ時間の無駄です。

  「ミニバンと軽自動車ばかりの日本は異常!」とか本気で正論だと思っている人がわんさかいます。交通機関の有用性を考えたら、ミニバンを選ぶ人のほうがよっぽどスポーツカーやハッチバック、セダンに乗っている人よりも賢明な選択をしていることは自明です。乗車定員5人以下のクルマなんて社会負荷が高い自己満足に過ぎません。「クルマ好き」は横を走っているミニバンや軽自動車に対して軽蔑の念を持つかもしれませんが、それと同時に3列シート(ミニバン)のクルマに乗る人から、「そんなチンケなクルマで粋がってんじゃねえ!」と思われているわけです。ミニバンや軽自動車の割合が高い日本は、世界の最先端を行っているのです。そして欧州車にも軽自動車並みの64ps程度のクルマなんかいくらでもありますし、ミニバンの人気も年々高まっています。

  スポーツカーやハッチバック、セダンを楽しむ人は、世間一般からみれば「オタク」みたいなものです。屋根裏部屋で鉄道模型を楽しむ趣味と大して変わりません。ですから人目を避けて、早朝や深夜にこっそりと楽しむのが正しいですし、仕事中のトラックが通る新東名や東北道だったり、一般のクルマが溢れる時間帯に堂々と繰り出して周りに文句を言うなんて愚かなことは絶対にしてはいけないと思います・・・。


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