2014年6月28日土曜日

日本車がバカにされても、日本代表が負けても・・・やっぱり悔しい。

  日本代表が負けると、必ずと言っていいほどメディアに登場するのがセルジオ越後という「ご意見番」とか呼ばれているオッサン。まあこの人が今回何を言ったかなんて詳しくは知らないですけど、このオッサンの発言の根底には母国?ブラジルへの限りない愛国心が満ちあふれているのを誰もが感じていますよね。つまりこのオッサンが持っている日本に対しての愛情なんてブラジルに対するものに比べたら「無い」に等しいレベルだから、日本人サッカーファンの神経を逆なでするような「侮辱的」発言を平気で繰り返しているわけです。

  例えば日本人のサッカーファンが、お隣の韓国が負けた試合を評したコメントなどをみてると、それこそ「ちゃんとサッカーやれ!」とか「格闘技はやめろ!」とか韓国人が見たら「逆上」しそうなことを好き勝手言ってますよね。セルジオ氏のコメントなんてまさにこれと同レベルなんじゃないの?と感じるのですが、ビックリすることに「セルジオ氏が正しい!」と真顔で言ってる日本人(?)が結構いるみたいなんです。日本代表が負けて、それをダシにセルジオ氏は日本をバカにしたいだけで「遊び半分」にコメントを発しているのに・・・それを受け取って「同意!」なんてどういう神経してるんだろう。日本のサッカー好きが韓国サッカーをバカにしつつ発した言葉に「同意!」とか言ってる韓国人がいたらただただ驚くと思うのですが・・・。

  突然サッカーからクルマに話が変わって恐縮ですが、とある評論家が日本車を完全にバカにした口調で批評しているのを見かけたら、その時は「同意!」というべきでしょうか。それとも「激しく反発」だか「憤り」を感じるべきでしょうか。 「そのクルマの車種による」なんて悠長な意見もあるかもしれませんが、「トヨタや日産にはとても無理」みたいなこと言われたらこれはもはや「批評」ではなくて「偏見」じゃないか?って気になります。これまで世界中の自動車メーカーに技術を提供し、フェラーリ、マセラティ、BMW、アウディといった名だたるブランドでデザイナーとして活躍する人材を輩出してきた日本の自動車産業が生み出しクルマが「ダメ」だったら、他のどの国のクルマはそれ以下の「ダメダメ」だらけなんだろうな!ってことになりませんか?

  自動車評論の世界では、まるで日本国籍を捨てているのか?と思われるような激しい口調で日本車を完全否定する"セルジオ越後"みたいな人がたくさん居るんですよね。特定の車種というわけでなく、「日本メーカーが作っているだけで論外」くらいのニュアンスの人すらいます。まあプロのお仕事なんで私ごときが口出しするのも筋違いではあるんですが、ノートやカローラが罵倒され、プジョー208やフィアットパンダが絶賛されている「間違いだらけのクルマ選び」などを読むとやはり「違和感」を通り越して「憤り」を感じてしまいます。こういう本や評論を読んで増長した素人は、「日本人には高級車は作れない!」とか「日本車がデザインで輸入車を超えるのは無理!」とか平気で言い出すわけです・・・。

  アウディのイメージを確立したあの「A6」も、マセラティ史上最高のデザインと言われる「クワトロポルテ」も、BMWが誇る名車あの「5シリーズ(E39)」も全て日本人がデザインしているというのに。そんなことを知ってか知らずか・・・それにしてもなんと「自虐的」なアイデンティティなんだろう!と思います。あくまで一般論ですが英国の評論家もイタリアの評論家も自国の自動車産業には最大限の敬意を払っているのがよくわかります。彼らは「最悪の性能のクルマ」の例にはフランス車を挙げますし、「最悪のデザインのクルマ」の例にはドイツ車を挙げるのが一般的です。アメリカ人のライターもまた同様で「最高に退屈なセダン」の例を挙げる時には大抵は「トヨタ・カムリ」を使いやがります!!!例え性能面でカムリに適わないと分っていてもシボレー・マリブやフォード・フュージョンを挙げることはほぼありません。

  余計なお世話かもしれませんが、そんなに輸入車が好きならば、日本のジャーナリストもこれからはこうした「国際ルール」に倣って、カッコ良く評論をしたらどうかと思います。とりあえず多くの同意が得られるであろう例として、「デザインが最低のクルマ」にはE90の3シリーズを、「最も退屈なクルマ」にはメルセデスの現行Aクラスを強くオススメしたいですが・・・(オーナーさんごめんなさい!)。彼らの脳内では「3シリーズとAクラスはもはや日本車」だからディスられるとマジでムカつく!とかいう展開になっちゃうのかもしれませんが・・・。


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2014年6月26日木曜日

「ミニバンと軽自動車ばかりの日本は異常!」(とか言ってるバカ・・・)

  某有名なスバルの販売店の社長が、ちょっと前に自身のブログで「最近のトラックは高速道路の追い越し車線を平気で塞ぐから迷惑だ」なんて書いてました。日本中のスバリストの崇拝を一身に受ける影響力のある社長さんにしては、やや軽卒な言葉だったんじゃないかという気がします。東京と関西の間の400~500kmを5時間程度で走破するわけですから、先を急ぎたくなる気持ちも分りますし、当然にイライラもするでしょう。しかし残念ながらこういう意見は「自動車好き」という狭いコミュニティでしか受け入れられなくなってきて無くなってきています。

  職業ドライバーではない一般の自動車ユーザーなんてのは、世間一般でみれば「喫煙者」みたいなものです。喫煙者が分煙していない飲食店で、となりに居合わせた人に混雑を理由に喫煙を自重するよう注意されたら、イラっとするでしょうが、そのことをブログで書いたところで、世間からは「そりゃ当たり前だろ!」と叩かれるのがオチです。この社長の言い分もまた喫煙者のそれと大して変わらないところに位置しています。高速道路というインフラは日本の物流を支えるトラックのために作られているのであって、マイカー所有者が気持ちよく走るためのものではない!という当たり前のことを、自動車好きはしばしば忘れがちです。そもそも気がついていない人すらいそうです。そして「自動車」を生業としているこの社長ですらも、そのことを理解していないかのような言動に走った事が、そもそも大きな問題だと思うのです。

  クルマなんて興味もない一般の人からみれば、この社長の言葉は単なる「驕り高ぶり」にしか感じないです。しかし「自動車好き」という頭のオカシイ連中は、この言葉を真に受けて「スバルを販売している◯◯社長が言っているのだから、トラックのマナーが悪いのは明白だ!」と勢いづいて、高速で前に立ちふさがったトラックが所属する運送会社に苦情を入れたりする人が後を絶たなかったりします・・・。なぜ「クルマ好き」と「一般の人々」の間にこれほどの温度差があるのか? 一概に批判は出来ませんが、一番の根本原因は「クルマ好き」が勝手に道路上のルールブック(権威)になっているからだと思います。「自分は周囲の人よりもクルマに対して深い知識を持っている!」という思い込みが増長して、道路上で起こる自分にとって不愉快なことを全て不法行為と見做してしまう傾向があるからです。

  「クルマ好き」というのは、おそらく統計を採ったらわかるでしょうが、一般の人よりも知能レベルが劣る傾向にあります。「勝手なこと言うな!」という反論もあるかもしれませんが、某自動車SNSに寄せられる投稿の数々を見ていれば、彼らがいかに本を読まないクズ人間かがすぐに分りますし、某巨大掲示板の自動車スレッドは「集合知」などでは決してなく「集合愚」に堕ちています。クルマの知識を深める情報などほとんどなく、閲覧したあとの率直な感想は、「イタいヤツってたくさんいるんだな・・・」ってなものです。特に「レク◯ス」「B◯W」「メル◯デス」関連のスレッドに集う人々のカスさは異常です。「人の振り見て我が振り直せ」というならば見る価値はあるかもしれませんが、バカ過ぎて頭おかしくなっちゃいますよ・・・変な中毒性もありますし、まあ時間の無駄です。

  「ミニバンと軽自動車ばかりの日本は異常!」とか本気で正論だと思っている人がわんさかいます。交通機関の有用性を考えたら、ミニバンを選ぶ人のほうがよっぽどスポーツカーやハッチバック、セダンに乗っている人よりも賢明な選択をしていることは自明です。乗車定員5人以下のクルマなんて社会負荷が高い自己満足に過ぎません。「クルマ好き」は横を走っているミニバンや軽自動車に対して軽蔑の念を持つかもしれませんが、それと同時に3列シート(ミニバン)のクルマに乗る人から、「そんなチンケなクルマで粋がってんじゃねえ!」と思われているわけです。ミニバンや軽自動車の割合が高い日本は、世界の最先端を行っているのです。そして欧州車にも軽自動車並みの64ps程度のクルマなんかいくらでもありますし、ミニバンの人気も年々高まっています。

  スポーツカーやハッチバック、セダンを楽しむ人は、世間一般からみれば「オタク」みたいなものです。屋根裏部屋で鉄道模型を楽しむ趣味と大して変わりません。ですから人目を避けて、早朝や深夜にこっそりと楽しむのが正しいですし、仕事中のトラックが通る新東名や東北道だったり、一般のクルマが溢れる時間帯に堂々と繰り出して周りに文句を言うなんて愚かなことは絶対にしてはいけないと思います・・・。


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2014年6月23日月曜日

スカイラインに載ったとたんにフルボッコにされるメルセデス2Lターボ・・・

  「カサカサしたエンジン音が不快」「トルクがフラットでつまらない!」「信じられないくらいにウルサイ!」などなど、スカイライン200GT-tという新たに追加されたターボモデルへの評価は良:悪=2:8くらいの評価に落ち着いています。どうやら直4向けに設計されていないスカイラインのシャシーが原因で、余計にウルサくなっているようで、やはり日産のエンジニアが大反対したという噂を裏付けるかのようにシャシーとエンジンの相性は最悪みたいです。

  それにしても節操がないなと思うのが、オッサンばっかりを集めたDriver誌の「団体芸」の評論家陣。まるで「みんなでディスれば正論!」みたいなノリで好き勝手言っているわけですが、もうみんないい年したオッサンばっかりなんですよね。いまさら2Lターボの古い設計のセダンに乗ったところで「何も感じられないんじゃないの?」と勘ぐってしまいたくなります。普段からポルシェやランボルギーニを試したり、愛車にしていたりする「有閑貴族」の評論家からみれば、スカイラインもプリウスも「重い&かったるい」ことには変わりないのでは?

  新型スカイラインHVが出たときに、「世界最高水準の性能を持つセダン」を"体よく"批判するのに使われた、「ツッコミ・ポイント」がステア=バイ=ワイアでした。単なる違和感を「熟成不足」と言い換えたりして、読者の多くを占める旧型スカイラインファンに必死で迎合しようとしている”努力”を評価するべきなのかもしれませんが、中には「話題作りの為に投入された新システム」と扱き下ろすものもありました。全般的な傾向としてHV化することで車体重量増が回避できず、「見た目はセダン、走りはミニバン」といったアイディア不足な高級セダンが増えていく中で、「スポーティ」を失わないための切り札として日産エンジニアの期待を背負って投入されたシステムを「なぜ理解しようとしないのか?」と不思議でしょうがありませんでした。

  前回、彼らは「団体芸」でスカイラインHVをステアリングシステムを槍玉に上げてましたが、直4ターボという軽量なユニットに変わり電動油圧パワステに戻してみると、今度は「エルグラ用のシステムではハンドリングがスロー過ぎてダメダメだ!」という意見に変わる訳です。あ〜〜面倒くさいヤツらだな〜!要するに日産がやる事成す事がみんな嫌いなんだろ!スカイラインを名乗る以上はポルシェやランボルギーニを追従できる一流のスポーツ性がなきゃ認めない!とか思ってそうですね。かつてのスカイラインGT-Rのストイックさを求めるならば「R35GT-R」に対して批評していればいいんじゃないですか?

  日産が新型スカイラインを発売する時に「40歳代の外資系管理職」というなかなか細かい設定「顧客モデル」を設定していましたが、実際にV35以降のスカイラインはもはや「有閑貴族」や「オールドファン」を満足させる為のクルマではなく、それとはまた別の意味合いを持つクルマになっています。まだ若い実業家の方が言ってましたが、BMWやアウディ、レクサスが定番の社長仲間で、スカイラインに乗っている社長は「一目置かれる」存在なのだそうです。いまではスカイラインは新時代の「ビジネスGTサルーン」としての評価を築いている「一面」もあるわけで、そのリーズナブルな価格設定が社長の人柄を現す「クルマ」でもあるようです。

  評論家やクルマ好きが寄って集って新型スカイラインをボロクソに言おうが、性能は間違いなく世界最高水準ですし、日産そもそもが「クルマバカ」の為に作ったわけではない!と割り切っているわけですから、開発者にはもう何を言っても響かないでしょうし、相手にもされないでしょう。そんな日産の硬直した姿勢に対して、バカみたいに粋り立つ「有閑貴族」が無節操な記事を書いてネガティブキャンペーンを張ったところで、若い世代には「アホじゃないの?」くらいに感じてしまうのも無理ないです。新型スカイラインへのまともな”批判”というものがあるなら、

 「200GT-t」価格が高すぎる。似たようなエンジンを積むメルセデスCLA250との整合性が取れないから致し方ない。自社で開発して安くする努力を怠っている。
 「350GT」車重があってかつ高出力なので、ボディ・タイヤ・ブレーキの消耗が心配。

くらいが妥当なところじゃないですかね・・・。



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2014年6月21日土曜日

クルマとサッカーの「欧州コンプ」

  W杯で日本代表がいまいち芳しい結果が出ていないせいで、日本中がガッカリしているようですね。初戦も2戦目も見ていたのですが、今のところ前回の南アフリカ大会よりも戦術的には堂々と戦っている印象ですし、最後のところで相手を上回れずなかなか勝てないですが、2大会連続で初戦に飛び出した本田選手の先制ゴールを見比べても前回よりも「成長」している部分もあるのかなという気がします。

  それにしても結果を受けての日本のサッカーファンの「欧州コンプ」ぶりには呆れるばかりです。前回も「掌返し」と言われるような愚かな「群衆行動」に取込まれて「世間知らず」な自分を痛いほどに感じたであろう日本のサッカー好きの皆さんが再び暴走しております。サッカーゲームのやり過ぎなのかわかりませんが、英国プレミアリーグ選抜チームとJリーグ選抜チームが戦えば5-0とかで日本が「絶対」に負けるとか思ってそうな雰囲気をプンプンさせて、「これが日本と世界の差だ!」とドヤ顔で・・・。なんだかアホな自動車評論家が言ってそうなことが、日本戦が終わると飛び交ってますね。こんなこと言ったら失礼ですが、サッカーにしろクルマにしろ「欧州コンプ」の人って典型的に「物事を考える力が無い」タイプだと思うんですよね。

  日本が結果的に勝てなかったから「自分の思っていたことは正しい!」と感情だけで突っ走って発言してしまっている人々がなんと多いことか・・・まるで理研とかいう組織の某研究者みたいですね。確かにチーム間には戦力差はあるでしょうが、それに応じた戦術があるからサッカー観戦は面白いのではないですかね?今回の日本代表が「彼我」の戦力差を見誤っていてるという指摘ならば理解できなくはないですけど。

  しかし「普段から欧州サッカーを見てる人なら最初から結果は解り切ってる!」なんて言っている人を見かけると、「日本車がドイツ車に劣っているなんて最初から解りきってる!」と愚かな発言が口癖になっている輸入車好きの方々がどうしてもオーバーラップしてしまいます。スペインやイングランドが連敗して姿を消すというのも解り切っていたのか?と訊いてみたいものです。

  そういうコメントをする人に限って、まともに試合なんて見てないんじゃないかと思うんですよ。コートジボアールが陣形を変えて立て続けに2得点を奪い逆転した戦術は、それゃ見事なものでしたよ。攻撃の選手を4人から5人に増やし、日本がマークの確認が十分でない内に電光石火で2点をもぎ取ったわけですから、あんなのされたらどんな優秀なチームであっても防ぐのは難しかったんじゃないですか? けれどもそんな指摘をしている人は、ネットでざっと見る限りでは素人からも評論家からも出てきていないので不思議だなと思いました。

  ギリシア戦にしても日本のベストプレーヤーは内田選手だという声が圧倒的みたいですが、「ベスト」というのであれば、この試合で日本を最終的に救ったのは間違いなくGKの川島選手です。ギリシャのゲガス選手のシュートは「さすがかつて欧州を制したストライカー」というくらいに上手かったですがこれを見事に止めましたし、もし1点取られて負けたら3戦目を待たずに「日本はゲームオーバー」という重圧の中で見事に0点に抑えました。

  この試合の川島選手がスペインのゴールを守ったらオランダに勝っていたかもしれません。それくらいの凄みがあって見応え十分だったのですが、そういう点に気がつくのが「普段から欧州サッカーを見ている人」ってものじゃないでしょうか?欧州のTV解説を務める有名選手が「つまらない試合」と扱き下ろしたそうですが、そういう権威ある人の尻馬に乗っかって「つまんね〜試合!」(実際にそう感じたのでしょうが)と連呼しているあたりもなんだか、評論家の煽動に乗って「日本車なんて最低」と思い込んでいるクルマ好きの「欧州コンプ」にそっくりですよね。

  なぜ「日本代表はつまらない!」とか「日本車はつまらない!」と発言する前に、自分の感受性が「貧しすぎる」ということに気がつかないのでしょうか? 年収数億円の成金がスター気どりでプロレスじみたことをやる欧州サッカーには熱狂して、来年もサッカー選手でいられるかどうか分らない若者が青春を賭ける日本の「J2」をつまらないと結論付ける「一義的な価値観」を否定こそはしませんけども、それが「絶対」「常識」みたいに考えているバカ丸出しな日本人が多すぎるんじゃないでしょうか?

  私自身もこれまで軽自動車やミニバンを「つまらない」と感じて切り捨てていた自分の視野の狭さに、今回のW杯で改めて気がつきました。「見栄を張る」とか「クルマを語る」とか趣味として大いに楽しめばよいのですが、やはり時には自分自身の「暴走」している部分を振り返って反省するのも大切なことだなと思います。


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 ↓サッカーとクルマの「欧州コンプ」代表のお二人・・・
 

  

  

  

2014年6月19日木曜日

「僕のA250はドイツ製だもんね!」でいいのか?

  輸入車オーナー様の中には、愛車への深い造詣を語るブログを運営されている方も多く、定期的に拝見させて頂き輸入車の着眼点などを学ばせてもらったりしています。よ〜く読んでいると独自の切り口で書いている人もいれば、評論家や雑誌の受け売りっぽい知識で塗固めている人もいて、ちょっと偉そうなものいいですが、そこには決定的とも大きな差があるような気がします。

  全てが全て当てはまるわけではないのですが、独自の切り口の人はクルマの乗り換えが少なく、愛車はもちろん試乗した1台のクルマをしっかりと掘り下げて考えていて、慎重にクルマを吟味する姿勢が印象的です。さらに価格をフェアに認識する能力に長けていて、興味をそそるポイントをしっかりと分析し、安く買えるクルマへのリスペクトが十分に伝わってきます。輸入車オーナーがほとんどこういう人ばかりだったら・・・それはそれでつまらないかもしれないですが。

  自分を十分に投影できる愛車を輸入ブランドから見つけ、さらに明晰な頭脳と豊富な経験・知識そして分別のある判断力で、興味の赴くままにクルマを語る・・・。もう逆立ちしても勝てないな、完敗です!(勝ち負けではないけど)と唸らされてしまう、「人間性豊かな輸入車ファン」というのは眩しすぎます。ポルシェだかアルピナだかに乗ってブログを書くなんてのは、とっても華のあることだと思います。

  しかし実際の輸入車ブロガーの多くは、何と言うか・・・偏見に満ちているのかなという気がします。とあるメルセデスとBMWばかりを乗り換え続けているブロガー(実在します)は、この両ブランドの試乗レビューが記事のほとんどなのですが、1年ちょっと前には珍しいことにマツダ・アテンザのレビューが載りました。ちょっと前までメルセデスのデェーゼル(Eクラス・ブルーテック)に乗っていたこともあり、日本車から発売されたディーゼル車に興味振々だったようです。

  しかし内容な・・・アテンザXDオーナー様なら読まない方が身のためといった感じのものでした。まあブログの内容なんて本来独善的なものなので、その点に関してはなにも文句を言う筋合いはなく、私も自分のブログで取り上げて糾弾するなんてことはしませんでした。もちろん内容に納得する部分も多くありましたし、なかなか上品な書きっぷりで一目置いていたブロガーさんなのでマツダがちょっとディスられたくらいで、「テメーふざけんな!」なんて言語道断なコメントする気はさらさら起きなかったです。

  このブロガーさんの素晴らしい点は、メルセデスやBMWに関しては一生懸命に情報を集めて各モデルの仕様についても細かい分析をしているところです。BMWのゴムパッキンがモデルによってどれくらい省略されるか・・・つまり最新の5シリーズが700万円とかしちゃう理由を解り易く教えてくれる記事などは秀逸でした。そしてメルセデスの世紀の問題作である現行のEクラスとAクラスに対しても、メルセデスの姿勢に多いに疑問を呈するなどリベラルな考え方にも好感を持っていましたが・・・。

  最近、なんとあれだけディスっていたAクラスに乗り換えをされたようです。さすがに本人もきまりが悪そうに、「まさか自分が乗るとは・・・」みたいなことを仰ってました。E350ブルーテックからBMW116iに乗り換えた時点でなんで?と思っていましたが、やはりというかブログを書くほどの人が116iで車検を通すほど長く満足できるはずもないだろうと思っていたら・・・。そしてAクラスになったようですが、それでも全部新車のようですから、いくら底辺モデルとはいえ乗り出しで400万円くらいにはなるでしょうから、それを2年足らずで乗り換えるとは・・・50歳前後の方々のお金の使い方は凄まじいですね。

  廉価モデルが充実しているVWとメルセデスが日本市場でとても好調のようですが、この原動力となっているのが年配の方々の飽きっぽい性格なのかもしれません。クルマ人生の先が短いなと感じるとどんどん乗り換えてしまうようになるのでしょうか?ここで心苦しいのですが、メルセデスやBMWの底辺モデルに乗る人々に多いのが「品番にやたら詳しいタイプ」です。輸入車は車体やエンジンに付いている番号で、ヴァージョンや組立工場が細かく分かれていて、そこにかなり敏感になっている人が多いようです。

  アテンザならば山口県の防府工場でまず間違いないので、マツダファンにとってはかなりどうでもいい情報なんですが、メルセデスの新型Aクラスになると、同じグレードで同じオプションが適用されていて、さらに同時期に納車されたものでも、生産工場が違うケースなんてのもあるようです。もちろん一番人気は、BMWならばライプツィヒやレーゲンスブルグといったドイツ製やメルセデスのAクラスならばラスタットのドイツ製です。Aクラスは最近ではフィンランド製が多くなっているようで、ほかにもハンガリー製やメキシコ製(アメリカで売ってないのに)もあるそうです。

  でもせっかく自分の元にやってきた愛車ですよ!自分いろいろ考えて納得して注文したクルマをなんだか「くじ引き」みたいに考えるのはいかがなもんか?と思うわけです。2年もしない内にせっかくの116iを放り出すオーナー様にとっては、プレミアムブランドとはいえ底辺グレードのクルマなんて「道具」としてしか見てないのかもしれませんが・・・。3シリーズやCクラスの車体番号で必死になっている人をネットでたまに見かけます。南アフリカ製が気に入らなくて売り払ったなんて話も聞きますが、クルマに罪はないだろうに。1シリーズは全てドイツ製ですから疑心暗鬼にならずに納得いくまで乗ってあげてほしいと思いますね・・・。

  
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2014年6月16日月曜日

クルマを作る側の「哲学」を理解しようとしない?

  クルマを作っている側の人々のインタビューや著作を読むと、いろいろ勉強になることが多いのですが、それ以上に感銘を受けるのが人並み外れた「知性」です。世界最先端の自動車を作っているわけですから、当然ながら「バカ」じゃ務まりません。しかも新幹線を作るのと違って、「B to C」な自動車ですから世間全般のトレンドにもとても詳しい。しかも今やほとんどのモデルはグローバルカーです。その辺の大学でエラそうに授業している先生なんかよりもよっぽど外国事情についても詳しいですから、下手なビジネス本なんかよりも、クルマ作ってるエンジニアが書いた本の方が断然に面白かったりします。

  しかし世間一般でトヨタや日産のエンジニアが、リクルートやソフトバンクの第一線で活躍するような人材に匹敵するくらいの「頭脳」を持っているというイメージはなかなか浮かばないようで、一般マスコミ・モータージャーナリスト・ネットの掲示板ではどこも、自動車メーカーを完全に下に見た記事・発言が当たり前になっています。割と物事の道理に通じていると思われる沢村慎太朗氏のようなライターでさえ、自らの記事内でトヨタの担当者を質問攻めにしたところ、何も考えてないことが明らかになった!と鬼の首を獲ったように書いてるところをしばしば見かけます。

  沢村氏ですらこの有様なので、その他の「オレ様」ライターときたら、本当に「何様」?といった感じです。とくに「放漫さ」が目立つのが、「NEW MODEL MAGAZINE X」の喜怒哀楽というコーナーに登場する高平高輝・西川淳・松下宏という3名です。輸入車のときはとりあえず「ここが良いね!」と意味不明に絶賛を繰り返し、オッサンだけどちゃんと解ってますよ!とひたすら読者に媚びます。そして日本車が登場すると、まるで読者と一緒になって日本のエンジニアをボロクソに罵ろう!という企画に豹変します。なんなんだこの茶番は?「2ちゃん」の書き込みみたいに開発者を精神的に追い込むようなエゲツないコメントの数々・・・こんなコメントで溜飲を下げる読者がたくさんいるのかと思うと「吐き気」がします。「2ちゃん」ユーザーの多くは年配の人というデータがありますが、どうやらこのコーナーが裏付けてしまっているような気が。

  彼らに対して怒りを覚えるのは、そのコメントの中身にまったく「知性」を感じないからです。沢村慎太朗氏の場合は、自分の考えを常に呈示し、ターゲットとした開発者が読んだとしても納得ができそうな形で話を進めていくのですが、「喜怒哀楽」の3人の発言はまるで「ガキの喧嘩」です。読者が受ける印象は、自動車なんてマヌケなエンジニアが適当に作ったゴミに過ぎず、何百万円も払って買う人はもっとマヌケだ!といったところでしょうか。もちろん言論の自由があるので、辞めろ!とは安易に言えないですけど、この3人がジャーナリストを辞めてくれたら、今よりも少しはクルマが売れるようになるんじゃないか?という気がします。まあ今の若者はこんな馬鹿げた雑誌など読んではいないですが・・・。

  結局のところ日本のクルマファンの多くが、「似非クルマ文化」に埋没してしまっている気がします。もちろんイギリスやアメリカのモータージャーナリストもしょうもない言葉でクルマを批判していたりするわけですが、それでも自国の自動車産業への誇りというか、リスペクトみたいなものは感じます。アストンマーティンやジャガー、あるいはキャデラックやダッジ、リンカーンへの畏敬の念は日本のジャーナリズムには見られない現象です。レクサス、スバル、マツダに対して礼節を尽くすライターもいない事はないですが、大抵はバブルの生き残りで「フェラーリ」や「ポルシェ」こそがクルマだ!みたいなヤツらが、興味の無い日本車をイヤイヤ批評してるケースがまだまだ多いのではないかと思います。沢村慎太朗氏のような作る側の「哲学」と真剣に向き合うジャーナリストは支持しますが・・・。


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2014年6月14日土曜日

カムリHV、アクセラHV、スカイラインHV・・・連続的な「パラダイムの転換」にジャーナリズムは崩壊

  今回もエラそうなことを言ってしまって恐縮ですが・・・よろしかったらお付き合いください。1997年に発売されて以来、トヨタ自動車のシンボルとして君臨する「プリウス」。その価値を一番理解できていないのが、自動車好きな人々ではないかと思います。プリウスは全く新しいタイプのクルマとして登場し、トヨタの看板モデルへと成長する一方で、アルテッツァやセリカ、MR-Sといった個性的なクルマが消えていくことで、自動車好きから収益重視のトヨタの「象徴」として少なからず反感を買った部分もあったのだろうと思います。

  発売から17年経過して、まあ私も含めてのことですが、プリウスを愛好する人々へのある種の「偏見」はまだまだ根強く残っています。プリウスを簡単に解釈すると初代のデビュー以来、基本的なコンセプトが一貫して「経済性重視」に大きく振っていて、乗り心地や静粛性を大幅に削ってまでボディを軽量化し、ガソリンエンジンのみのモデルよりもハッキリと燃費が良いことをアピールしようとしています。さらに余計なことを言ってみると、トヨタのHVシステムの実力はせいぜい従来のクルマにモーターとバッテリーを積んで重量増になる分くらいを補ってちょっと「オツリ」がくるくらいに仕上がっているわけですが、雀の涙のオツリ程度では車両価格が高くなる価値が見出せないとして、車体などに使う素材にこのクラスのクルマに使うには見合わない最先端の軽量素材を使って「オツリ」を何倍にも増やした結果がカタログ値30km/L超!のプリウスなわけです。

  しかも「HVの普及」を狙って投入されたモデルなので、その為に最も重要なのは価格設定です。200万円台で売りたいという戦略のために、ベース車は100万円台の廉価車のものを使っていて、そこからさらに車体剛性の低下を伴う軽量化が施されたわけですから、従来のクルマの尺度でいうところの「走りの質感」は当然に望むべくもないですし、前述しましたが乗り心地や静粛性も従来のトヨタ車の水準からは相当に落ちるものになるのも仕方のないことです。プリウスのコンセプトに本質的な欠陥があるとしたら、もともと小排気量エンジンでそこそこの燃費を出していた小型車に、「わざわざ」HVを積んでも効果は薄いことです。

  実はそんなことはトヨタを含めたほぼ全てのメーカーが共有している認識でした。よって他のメーカーは大排気量モデルにHVを付けることが、その生産台数から考えて投資には見合わないと結論するところも多かったようです。そして欧州の使用環境を考えれば「安価な」ダウンサイジングターボという有効な代替案があるので、ほとんどのメーカーはそちらへ軸足を移しました。日本市場を主戦場とするトヨタにとっては、日本の使用環境から、ストップ&ゴーがあればあるほど有利なHVに絶対的な信頼を置いていたようですが、巨額投資を回収するためには「大衆車」として売るしか方法はない!という「逆張り」戦術に出た訳です。長々と書きましたが、プリウスという存在は「トヨタの経営的選択」という要素が強いわけですから、そのクルマを評してトヨタのクルマ全体を貶めるのは正しい姿勢ではないです。クルマ好きならば、その事がよくわかっているハズですから、目くじらを立てるべきではないと思うのです。

  しかし現実には、プロの評論家も分別をわきまえずに、プリウスを引き合いに出して輸入車を褒めるみたいな論調が目立ちます。もちろんHVの効果が高い、大きいサイズのクルマ(カムリやクラウン)も用意されているわけですが、売れているという事情があるとはいえ、プリウスをわざと取り上げてトヨタの「挙げ足」を取っていたりします。一般の人は十分にメリットを感じて受け入れているのに、自動車好きな人々は17年経ってもなんの進歩もなく取り残されていたりします。くだらない自動車雑誌の「道理」を履き違えた「理屈」を正論だと受け取るばかりで、自分の頭で考えようとしないからだ!と決めつけてはいけませんが、クルマが好きだという「意識」が皮肉にもクルマの本質から自らをどんどん遠ざけている節があるようです(私自身にもその傾向はあると自覚しています)。

  「私はプリウスを否定してなんかいない!」という反論もあるかもしれません。実際にプリウスを褒める評論家も年々増えています。しかし、今また同じような過ちが繰り返されています。スカイラインHVが発売されましたが、これに対してまた批判が殺到しています。中には「実質15km/Lなんてたいして燃費良くない」みたいなことをいうプロライターすらいます。プリウスは実質的に「約15km/L」のクルマを「約22km/L」まで向上させたと言われています。スカイラインは先代だと「約8km/L」だったところを「約15km/L」まで向上させています。

  1年で1万キロ走るとして、プリウスによってお得になる金額はレギュラーで約34,000円なのに対して、スカイラインならばハイオクで約100,000円お得になります。プリウスだと10年乗っても34万円分しか還元されませんが、スカイラインHVならば100万円!も還元されるわけです。プリウスもスカイラインHVも元々もベースモデルと比べて約50万円ほど本体価格が高いわけですが、どちらが効果が高いかは誰の目にも明らかでしょう。それなのに、そういった話は一切出てこないで、日産マークがインフィニティマークになったとか「くだらね〜」ことをプロの評論家がバカみたいな雑誌に書いているわけです・・・アホですよね? 彼はなんでそんなことを書くのか?理由は2つ考えられます。1つは本当に評論家がバカなパターン。もう1つは読者(クルマ好き)が喜ぶだろうと思って書いているパターンです。「読者をバカにするな!」といいたくなりませんか?


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2014年6月11日水曜日

自動車趣味=「低能」と思われてしまう悲しい現実(に立ち向かう)。

  「自動車」=「低能人間の趣味」という、なんとも嫌〜なイメージを無くしていきたいなと思っています。一般の人に向かって「それは違う!」といくらいったところで、向こうはクルマなんて全然興味ないですから、全くと言っていいほど効果はありません。そもそも、人に変われという前に自らが変わらなければいけないですよね。「自動車趣味ってイケてると思うけど?」という意見もあるかもしれませんが、甘いです!現実に世間の目は果てしなく冷たいです。

  まずは「自動車好き」のどの部分が「低能」に見えてしまうのか検証しましょう。あくまで私の肌感覚に過ぎませんが、2000年頃までのスポーツカーブームの頃、夜中に危険走行を繰り返し日本中の峠道のガードレールを突き破り続ける人々には、全く共感できませんでした。悲しいことに中学時代の1年下の後輩が峠道での事故で帰らぬ人になりました・・・。今でもシルビアやスカイラインGT-Rを見ると嫌な気持ちが沸々と湧いてきます。現在では業界の自主規制が功を奏して、スポーツカーシーンは安全なサーキット走行へと移行し、公道で走る人は少なくなりました。東京近郊の峠道を夜中に走っていても、「快楽的」ドライブを楽しむ人はほとんど見かけません。

  「公道スポーツカー」に代わって、「低能な自動車好き」の代名詞になった(と思われる)のが、VW、フォード、ミニ、プジョーやメルセデス、BMW、アウディの廉価グレードなどの輸入車を愛好する人々です。輸入車が好きで個人的に楽しんでいる分には何も問題はないのですが、この手の輸入車ユーザーの中にはブログや掲示板などで、盛んに「日本車とは別次元の安定感」といった、言い逃れできないほどに「低能極まる」発言を繰り返している人が多いのです。今から10年ほど前、インターネットの普及に伴ってこういう人たちのマヌケな意見が一般の目に触れるようになりました。まだクルマにあまり興味が無かった時分でしたが、「なんでこの人達はこんなに馬鹿なの?」って不思議に思ったものです。

  別にその輸入車が好きで乗っているだけなら黙っておけばいいものを、何が気に入らないのか、年金生活の高齢者の足として使われるような150万円前後のコスパの良い日本車を掴まえて、わざわざ扱き下ろして喜んでいます。安い日本車に乗る人が愚かだと本気で思っている様子すら伝わってきます。「クルマなんてちゃんと走ればそれでいい」というのも立派な価値観だと思うんですよね。クルマに興味が無い人々のための手頃な価格の日本車を「下」に見て喜ぶという愚かな発言がネット上に蔓延しています。こういう「物事の基準がわかっていない」人々を指して一般社会では「低能」といいますよね?

  そんなにも日本車と比べたいのなら、クルマにこだわる人々が好むクルマ同士で比較したらいいと思います。とりあえず日本車では、ミドルサイズ以上のクルマが「LS」「GS」「IS」「クラウン」「マークX」「カムリ」「フーガ」「スカイライン」「ティアナ」「アコード」「アテンザ」「レガシィ」の12車種しか発売されていないので、これらと比べて、3シリーズがどれだけのものか改めて判断されたらいいんじゃないですか。この12台と3シリーズの中で、「乗り心地」「燃費」「静音性」「振動」「車内の広さ」といった項目で最低にランクされるクルマは一体どれだと思います?全項目で3シリーズじゃないですか?

  本国ドイツに行けば、BMW3シリーズには116psの低価格グレードがあり、それこそカローラよりもまともに走れないシロモノだってあるわけですし、95psの1シリーズなんてヴィッツよりも遅くて怠いです。メルセデスEクラスも136psのトヨタのプレミオくらいの出力のクルマがたくさん走っているわけですから、そもそも「日本車<ドイツ車」という発言そのものが「木を見て森を見ず」な表現だということに気がつかないから、一般人から「低能」だと思われてしまうのです。

  そもそも「低能」な人々には、「自分の意見」というものがありません。自分は廉価な輸入車に乗っていて、あえて日本車を貶めるような発言をしているような人は、とても自分の意見など考えられないので、ほぼ全てが自動車雑誌の受け売りです。実は「自動車」=「低能人間の趣味」と言われる「元凶」は自動車雑誌を書いているライターの「非常識さ」に原因があります。毎月日本の月刊誌だけでも15冊以上を読みますが、読むに値しないほどの「非常識な」輸入ブランドへの偏向記事はまず見当たらない!と言い切れるのは、「Motor Fan illustrated」と「自動車工学」「オートメカニック」の3誌くらいなものです。いずれも「メカニズム」に主眼を置くためか、クルマの仕組みに詳しいライターが起用されていて、主旨も明快で記事の質がとても高いです。ただし「Motor Fan illustrated」にはネタとして福野礼一郎氏の担当コーナーがありますが・・・。

  私の結論としては、輸入車ユーザーが悪いというわけではなく、彼らを煽動する「低能」で「低俗」極まる自動車雑誌が諸悪の根源ということです。特にずば抜けて「偏向報道」が得意なのが「New Model Magazine X」です。この雑誌はもはや「オカルト」です。たとえば最近では20年以上前にアフリカで起こった紛争で、トヨタのピックアップトラックが武装車両として多数使われたことを、わざわざ今になってトヨタに問い合わせる!なんて鬼畜なことを平気でやってくれます。まさか「憲法違反だ!」とでも言いたいのでしょうか? 

  さらに始末が悪いことに、森慶太という(割と著名な)ライターは、とある記事で自動車雑誌は「New Model Magazine X」しか読まないとか書いてました・・・マジか。このライターは何冊か本を出していますが、表紙にはいずれもカワイイ女の子のイラストが書いてあります。自動車ライターだったら内容で勝負しろ!という気がします。私が言うのもなんですが、内容もとてつもなく下らないものが多く、立ち読みすれば数ページで本棚に戻したくなるレベルです。「偏向報道」雑誌しか読まないライターが、エロいイラストで「低能」読者を集めて情報を拡散するという「負の連鎖」を断ち切らなければ、自動車趣味のイメージが向上することは無さそうです・・・。


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2014年6月9日月曜日

自動車ブログとは・・・オモチャを自慢する子供と発想は一緒。

  「僕のはね!中がチョ〜・チョ〜・チョ〜広くてね、エンジンの音がねあんまり聞こえないんだよ」・・・リアルで一般人に向かっては滅多にクルマの自慢などしないので、こうやって自虐的に振り返ることができますが、自動車趣味というのはなかなか「子供っぽくて」肩身が狭いものだなと思います。東京に住んでいるとクルマ趣味なんてのは「ほぼオワコン」だと実感します。そもそも「クルマの価値観」なんてどうでもいいという人がほとんどですし、日本を走っているブランドは「ベンツ」「BMW」「トヨタ」「ダイハツ」「スズキ」の5つくらい知っておけば十分だし、その5つ以外はあってもなくてもいいみたいです。

  「オレのクルマはマツダの〇〇っていうんだけどさ・・・」ってのも、聞いてる一般人の脳内では「僕のオモチャはバンダイの〇〇っていうの!」に変換されてしまうでしょうから、敢えて相手が興味を持って訊いてこない限りは絶対に言いません。「マツダ」なんて言われても、普通の人には車名なんてまず出てきませんし、すこしは知識がある人には、かなりの確率で「マツダといえばRX7だよね」あるいは「ロータリーエンジンだよね」と話を合わせて頂いたりするのですが、それはそれで話がややこしくて面倒になりますし・・・。中にはメーカーごとに全て違う機構のエンジンを使っていると思い込んでいる人すらいます。

  ホンダや日産にしたって同じです。「昔はスカイラインが話題になったけど、もうなくなっちゃったよね・・・今はなんだっけ?ローレルだっけ?」とか目上の人に言われたらどうします?ホントにテンパってしまいますよね・・・。たしかに「スカイライン」は無くなったような気もするし、フーガでもローレルでもどっちでもいいですし、「フーガです!」と敢えて言う必要なんてコミュニケーション上はまったく重要ではないですし・・・。そもそも「スカイラインは本当に良いクルマですよね!」「そうですね!」なんてやりとりが、クルマ好き同士の間でもなかなか成立しないくらいに、日産の浸透度は低くなってしまっています。

  「わざわざ日産を選ぶ人」っていう、一般人目線における変なレッテルもなんか嫌ですね。MAC全盛の時代にNECのノートパソコンを使ってます!みたいな「オタク感」を発信してしまいそうです。結局のところ一般レベルで認識されなかったら、クルマなんて「オモチャ」に過ぎないのかもしれません。日産やマツダだけでなく、ホンダにしたって同じです。CR-Zに乗ってます!とか言われたら、クルマ好きから見ても「コイツはなんでそんなオモチャがいいんだ?」って印象を与えてしまいます。スバルは・・・さすがに悲しすぎるのでここでは触れないでおきましょう。「スバルは紳士の乗り物」なんていう古びた表現は、世間では全く知られていないですし、クルマ好きの間でもほとんど認識されていないです・・・残念ながら。

  自動車ブログの多くは、一般には「オモチャ」と認識されてしまうモデルをテーマにしたものが多いんですよね。逆にクラウンやプリウスといった一般に認識されているクルマは、あまりブログのネタには成りにくいというわけではないですが、クラウンやプリウスって解り易い比較対象がないので説明が難しいですね。「クラウンはフーガと比べて〇〇で・・・」と言ったところでフーガなんてよく知らないし興味ない人って自動車ブログを読む層でも結構多いように思います(フーガ記事のリアクションは悪いです)。プリウスにしたって、いまさらインサイトと比べたところで、何の意味もないですし・・・。日産・ホンダ・マツダ・スバルは本気で「クラウン」や「プリウス」を超えるネームバリューのクルマをつくらない限り、「オモチャ」の範疇から抜け出せないでしょうね・・・。


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