クルマ好きは一般目線では『変人』でしかないけど、 人間は誰でも特定の対象に『愛情』を持てば盲目になるもの。 共感してくれる人も現れるし、激しい批判にさらされることもある。 まだまだ熱量が足りない未熟者が、燃え尽きるまでつづるブログです。
2018年6月21日木曜日
新型カローラ・ハッチバック発売で日本のクルマ文化は滅びる!?
トヨタ本気の価格設定
クラウンと同日にカローラハッチバックも発売されるらしい。1.8Lハイブリッドとか1.2Lターボとか全くやる気を感じないユニットですけども、先代モデルのオーリス1.2Tが特別グレードのみで259万円だったのに対して、今回のカローラハッチバックでは同じユニットで210万円まで価格が下がるらしい。オーリス1.2Tと同等の装備を予想させるFFの最上級グレード『GZ』のCVT版でも、241万円なので実質値下げ。2兆円の利益を還元したトヨタ得意のダンピング戦略!?
プリウスが招いた危機的状況
プリウスが徹底的に破壊してしまった日本市場のCセグメントは、自動車メーカーにとっても悩みのタネ。お隣の中国では150万円くらいで各メーカーがお手頃なCセグモデルを用意しているのに、あまり売れない日本では販売店へのマージンが大きくなりすぎて300万円が当たり前になってきている。プリウス、ゴルフ、プジョー308、シビック、アクセラ、インプレッサを選べばとりあえず250万円〜。Aクラスや1シリーズの未使用中古車もだいたい250万円に設定。150万円くらいならボーナス2回と幾らかの貯金でまかなえたけども、250万円だとローン地獄がちょっと頭にちらつく・・・そりゃN-BOXでいいやってなります。
どーせ売れないから『利益率』重視にシフト
リーマンショック以降、150万円クラス、250万円クラス、350万円クラスの3階級が分かれ、ユーザーに合理的にモデルを判断してもらおう、適正価格で販売しようという意図もあってか、日本メーカーの各モデルはそれぞれのポテンシャルに合ったクラスへと主力モデルをカスタマイズしています。その結果、軽自動車の競合となる150万円クラスからは普通車モデルが次々と撤退。スバルや三菱などは完全撤収。日産も輸入モデルのマーチ以外は上の価格帯にずれ込んでいます。
空洞化した低価格帯を海外モデルが狙う時代・・・
トヨタも欧州向けと統合されるヴィッツ(ヤリス)と、ダイハツからのOEMモデルを除いては150万円クラスの設計/製造からは離脱の方向です。ホンダ、マツダもそれぞれフィット、デミオのFMC後には離脱が予想され、残るはスズキとダイハツのみに。どうやらここにVW、フィアット、ルノー、PSAなどの欧州7000ユーロクラスモデルは『商機』を見出しているようです。ダイハツもプロドア製造モデルとか持ち込んで対抗しそうな予感。
トヨタ支配へのレジスタンス
絶対王者プリウスとC-HRを250万円クラスのど真ん中に据え、アルファード、ハリアー、カムリを350万円クラスに配置。トヨタはこのフォーメーションで2階級を封鎖し、敵対するオデッセイもシビックもアテンザも「完封」する予定だったようですが、予想外にセレナ、ノートe-POWER、リーフ、レヴォーグ、CX8などが包囲網を次々と突き破り、スマッシュヒットをなし遂げていて、市場の反発はなかなか抑えられないようだ・・・。
試乗したら大体やられる
トヨタのマーケティングが凄いのはわかる。トヨタが売れるのもわかる。サイトを見比べても日本のすべてのメーカーの中でもっともわかりやすいし。クルマの長所はよく伝わるし、トヨタだから安心って気持ちもあるだろうし、実際に色々なモデルに乗ってみるとあらゆるフィールがソフトで上質に作りこまれているのも確かだ。
86は衝撃だった
あの86もクイックなレスポンスにも関わらず、嫌な突き上げなどは抑えられていてほぼ全速域で感じなかったし、ボデー骨格が甲殻類をイメージするようなビリビリした硬いフィールこそあるけども、マツダやメルセデスが乗り心地の面で露骨にやらかすような初歩的な『瑕疵』は起きていない。マツダとメルセデスのリアシートは課題が多い。河口まなぶさんも言っていたけども、カローラハイブリッドの乗り心地はなかなか凄いことになってるってさ・・・。
トヨタを買うしかないのか・・・
メルセデスからスズキまで多くの自動車メーカーが売りたいと思っている日本の250万円市場。そのど真ん中にそびえ立つプリウスとC-HR。乗用車部門のトップがプリウスで、SUV部門のトップがC-HRで狙い通りに完全制圧。さらに取りこぼしを防ぐために、210万円〜からカローラハッチバックとC-HRの1.2ターボFFモデルを投下。市場制圧と共に、欧州ダウンサイジングターボよりもトヨタTHSの方が高級なユニットであることをアピール・・・。
来年の決戦はどーなるのか!?
どこかにトヨタの完璧なる販売戦略を粉砕してくれるメーカーはないのか? 来年には某日本メーカーがハイテクユニットと超絶デザインで250万円クラスに特攻をかける予定だけど、どーなることやら・・・。スバル、ボルボ、VW、MINI(BMW)、ルノーはこのままトヨタによって市場が死滅していくのを指をくわえて見ているままなのだろうか・・・。
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